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***
ノイローゼだったママ。
そのことを誰にも相談せず、
一人で背負いながら子育てをしていたママ。
そのせいで、首を吊ってしまったママ。
そして、その日から声が出なくなった私……
だけど…
.
「……ちがう…っ。」
侑李「違わないよ。」
「違うっ!」
.
大貴「A……?」
.
何かおかしいと感じたのか、
身体を丸め込み、耳を抑える私の顔を覗き込む大貴。
.
“仕方がなかった”
そんなことはもう分かってる。
分かってるけど、私も知らなかった
新たな“真実”を知ってしまったから……
“仕方ない“、で片付けられない……
.
「……ママは…っ。」
大貴「…うん。ゆっくりで良いから話してみ?」
.
急かさないで言葉を待ってくれる大貴。
私は落ち着こうと、小さく深呼吸をして、
口を開く。
.
「ママのこと……っ、おばさんの兄のアイツから…
お父さんからのてっ、がみに書いてたの…」
侑李「え…」
.
息が苦しくて、なかなか言葉を紡げなくて。
ゆっくり喋る私の言葉を二人は一つ一つ、
頷いてくれる。
.
「ママは…本当は……っ。」
.
“Aへ”
“Aもそろそろ真実を知っておかなければならない思い、
手紙を書きました“
“Aのお母さんですが、お父さんの
幼馴染という関係だけで、本当は……”
.
「わ…っ、私…
ママの子どもじゃなかった……っ。」
.
大貴「え…」
.
小さい頃からずっと分からなかった。
あの人…祖母はどうして私のことが嫌いなんだろうって。
どうして孫の私を可愛がってくれないんだろうって。
.
だけど、“事実”を知ってやっと分かった。
ママは…あの人の娘の早織さんは
赤の他人である私が追い詰めてしまったんだ。
***
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まりも(プロフ) - 菜子さん» 読んでくださり、ありがとうございます。このお話が菜子さんの心に残ったようで…そう言ってくださってとても嬉しいです。伊野ちゃんメイン残ってお話、、検討しておきます 笑これからもどうぞよろしくお願いします。 (2019年1月19日 20時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
菜子(プロフ) - まりもさんの作品をはじめて読ませて頂きました。読んでいて本当に心が温まるし、作品を作ったことのない私はいつか、まりもさんのように読んでいて気持ちが和むような作品を作りたいと思えました。これからも楽しみにしています!!伊野尾くんメインの作品お願いします (2019年1月13日 19時) (レス) id: f717513e5e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - きんぐとるさん» ありがとうございます(o^^o)声が出ないという設定はどう書けばいいかとずっと考えていたので嬉しいです!ありがとうございます!笑いつ再開するかまだ分かっていませんが、書くときはまたお付き合いください。 (2018年6月17日 20時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ひー☆さん» ありがとうございます!書き始めたときから読んでくださっていて光栄です!ありちね担のひー☆さんに満足して頂けて良かったです!ありちねメインのお話、是非検討させていただきます!こちらこそご愛読ありがとうございました! (2018年6月17日 20時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - かよさん» 初めまして!コメントありがとうございます(//∇//)最後まで楽しく読んでもらえてホッとしています笑いつ再開するかまだ分かっていませんが、再開したらまたいらっしゃってください(^^) こちらこそご愛読ありがとうございました! (2018年6月17日 20時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2018年4月4日 23時