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***
“ったく…もういいかーい?”
“はい、見つけた”
“そんなに拗ねるなって”
“Aがどこに隠れてるかだいたい分かるから”
.
小さい頃からかくれんぼが一番得意だった。
隠れるのは私で、鬼は大貴。
これが決まりで、毎日のようにしていたけれど、
大貴が鬼になったら、
いつも簡単に私を見つけてしまうんだ……
.
「2-3のアリス見なかった?」
「ううん。全然見てない。」
「これだけ探しても見つからないなんて
一体どこにいるのかな…」
.
中庭の用具庫。
生徒の声が外から聞こえてきて、
私は見つからないように息を潜める。
文化祭が始まってそろそろ2時間近くが
経とうとしていた。
.
“何故来たの?”
“貴方のせいで早織は…”
“この死神!”
.
昨夜言われた言葉を思い出す。
一度しか会ったことがない、父からの手紙。
そこに書かれていた“事実“…
ずっと隠されていた、私とママの秘密。
侑李のお母さん…おばさんが
私を引き取ってくれた本当の理由……
.
知りたく、なかったなぁ……
.
「やば、そろそろ当番交代の時間だ。」
「じゃあ早く行こ。」
.
さっきの子たちの声が遠ざかり、
パタパタと足音も消えていく。
何とか見つからずに済んだ……
そろそろ場所を移動しようかな。
そのときだった。
.
「アリスちゃん見ーつけたっ!」
.
明るい声が聞こえてきて、顔を上げれば、
前に会った先輩たちに見つかってしまった。
.
本来なら、アリスのスタンプを
押したらいいだけ……
……だけど、嫌な予感しかしない。
.
「何よ、その目は。
……まぁいいけど。」
「……っ!?」
.
一瞬何が起きたか分からなかった。
言葉と同時に、もう一人の先輩に体が強く押されて
私の視界は真っ暗になり、
振り返ろうとした瞬間、バタン!という音が響いた。
.
え…なに?
閉じ込められた…?
.
「何でこうなったか分かるよね?」
***
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まりも(プロフ) - 菜子さん» 読んでくださり、ありがとうございます。このお話が菜子さんの心に残ったようで…そう言ってくださってとても嬉しいです。伊野ちゃんメイン残ってお話、、検討しておきます 笑これからもどうぞよろしくお願いします。 (2019年1月19日 20時) (
レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
菜子(プロフ) - まりもさんの作品をはじめて読ませて頂きました。読んでいて本当に心が温まるし、作品を作ったことのない私はいつか、まりもさんのように読んでいて気持ちが和むような作品を作りたいと思えました。これからも楽しみにしています！！伊野尾くんメインの作品お願いします (2019年1月13日 19時) (レス) id: f717513e5e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - きんぐとるさん» ありがとうございます(o^^o)声が出ないという設定はどう書けばいいかとずっと考えていたので嬉しいです！ありがとうございます！笑いつ再開するかまだ分かっていませんが、書くときはまたお付き合いください。 (2018年6月17日 20時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ひー☆さん» ありがとうございます!書き始めたときから読んでくださっていて光栄です!ありちね担のひー☆さんに満足して頂けて良かったです!ありちねメインのお話、是非検討させていただきます!こちらこそご愛読ありがとうございました! (2018年6月17日 20時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - かよさん» 初めまして!コメントありがとうございます(//∇//)最後まで楽しく読んでもらえてホッとしています笑いつ再開するかまだ分かっていませんが、再開したらまたいらっしゃってください(^^) こちらこそご愛読ありがとうございました! (2018年6月17日 20時) (レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも
| 作成日時：2018年4月4日 23時
