45 ページ45
***
え、それだけ…?
予想外の言葉に私は驚いて
鞄からボードを取り出してペンを走らせる。
.
『知ってたの?』
大貴「知念から聞いた。
Aがめちゃくちゃ緊張してるって。」
.
眠そうな大貴はまた、ふわぁ、と欠伸をする。
い、いつの間に言ってたんだろう……
それに、欠伸せずに
もうちょっと興味持ってくれてもいいのに……
.
宏太「知り合いか?」
大貴「うん。幼馴染。」
宏太「ほうほう。
知り合いがいてよかったな。」
.
納得したように頷いてふにゃりと笑う先生は、
先生というより、お兄ちゃんみたいな感じだった。
よく遊んでもらった大貴お兄ちゃんとはまた違う
年の離れた、優しい薮宏太お兄ちゃん。
.
宏太「それより時間だから本当に行くぞ。
水城は俺と…有岡は担任に怒られて来い。」
大貴「ハイハイ。」
.
8時40分…あと5分でHRが始まり、
その後、体育館に集まって始業式が行われる。
バクバクと鳴り響いてる胸を抑えて
大きく息を吸い込む。
.
すぅ…
はぁ……
よし…
頑張ろう……
.
宏太「それじゃあ、クラスに行こうか。」
.
大きく頷いて、震える両手を
ぎゅっと握りしめる。
薮先生が職員室から出て、私も後に続いて。
.
そのとき後ろから力強く、両肩に手が置かれて
肩がピクッとなる。
ビックリしすぎて振り向かなかったけど、
“力入れすぎ”と軽く笑われた。
.
大貴「リラックス。」
.
大貴の言葉に背を向けたまま頷く。
うん、と大貴の声が聞こえて
ポンッと背中を押された。
.
大貴「正々堂々と胸を張って。
またあとでな!」
.
振り向くと、白い歯を見せた大貴が笑って
ガチガチだった体が少し軽くなった気がした。
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 653人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まりも(プロフ) - 由依さん» お久しぶりです!そう言っていただいて嬉しいです (//∇//)実はまりも、知念担なんです笑(だから知念くんをカッコよく書いてます笑)伊野ちゃんもこのお話に出てくるのでまたどうぞよろしくお願いします(_ _) (2018年3月30日 23時) (
レス) id: 0257840ab5 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - お久しぶりです。とっても面白いお話しですね！やっぱりまりもさんが描く知念君が物凄くカッコいいです(#^.^#)まりもさんは誰担ですか？私は伊野尾担です。これからも応援しております☆続き楽しみにしています♪ (2018年3月26日 0時) (レス) id: 0583577ad2 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - いちごさん» お返事遅くなってしまいごめんなさい。今日からまた更新していきますのでどうぞよろしくお願いします (_ _).｡o○ (2018年3月21日 21時) (レス) id: a272dd9bdd (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 大ちゃんの声好きです。なんかまだ冬休みじゃないのにあ、あれどうなったんだろ。ってなって来ちゃいました。 (2017年11月17日 15時) (レス) id: 466f1db944 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ねこ (有岡神担)さん» コメントありがとうございます!そう言っていただいて本当に嬉しいです*\(^o^)/*不器用な大ちゃんにもっとキュンとしてもらうように頑張ります！笑 (2017年8月17日 13時) (レス) id: a272dd9bdd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりも
| 作成日時：2017年8月14日 0時
