夏ときみの声と (Daiki＆Yuri)

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「…っ!?」









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ま、待って。

近い…近すぎる!









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大貴「んー、やっぱりまだ冷てぇ。」









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当の本人はやっぱり気にしてる様子はなく、

氷で冷えた頭を抑えて。









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大貴「ん?もう一口いるか?」









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何でそうなるのか……

ほら、とかき氷を差し出す大貴。









もしかして、大貴って“天然“なのかな……









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苦しいほど、熱くなってる顔を悟られないように。









私は思い切り首を横に振り、

差し出されたかき氷を押し返した。









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大貴「ふーん、美味いのに…」









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なんて唇を尖らせて、また食べ始めた大貴。









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やっぱり、大貴はそんなことを気にしてなくて、

私ばっかり意識してたってこと……









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「あれ?大貴?」









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突然の快活な声に思考回路が遮られ、

聞き覚えのない、高い声はもう目の前に来ていた。









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「ほら、やっぱり。」

「うわ、大ちゃん来てたのかよ。」









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数人の集団で賑わい始めた男の人と女の人。









友だちなのかな…









げっ、と声を上げる大貴だけど、

表情はとても嬉しそう。









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「………」









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……こんな大貴見たことない。









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さっきまで楽しかったのに

なんだかイライラ、ムカムカしてきて。









ボードに“何か買ってくる”と書いて

立ち上がり、歩き出した。









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