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タムと戦って早10分


そろそろ本当に疲れてきた。
このヒラメは疲れという言葉を知らないのか
さっきからベラベラと何種類もの泊めてもらうためのセリフを述べて。
そのトーク力、少し分けて欲しいくらいだ。、


「勇翔ぃ…本当に…ね?お願い?」


「だから、嫌。タム泊める部屋ないし」


「いいよ!勇翔と同じ部屋で!」


良くないからな!?
なんでこいつがいいよ!とか言ってるんだ
部屋主の俺が嫌がってるのに。


「…ベットないし」


「勇翔のベットで一緒に寝よ!」


「刺すよ?」


そもそも家に泊めるのが嫌だというのに、同じベットをOKするわけがないだろ。
だめだ、こいつはなんなんだ
ただのバカじゃないぞ。


「えっとね…はぁ……もう、本当に帰ってください。さようなら。」



「待ってぇぇぇ!!お願い!今日だけ!ご飯も掃除もするから今日だけ!」


「掃除なら昨日した。ご飯なら買い置きしてある。タムの力は必要ない」


青「お願い!勇翔ぃぃぃ!!」


待て待て待て待て
今?うん
肩捕まれて、肩外れそうなくらいにブンブン振り回されてる。
これ、真剣に肩どっか取れるやつだよね


「とぉぉぉめぇぇぇぇぇてぇぇぇぇぇぇぇ!!」


「だから!嫌なの!!痛いし!」



「むぅ…こうなったら最終手段じゃーい!」

「は?」


「キャー!BOYS AND MENの勇翔くんよぉー!タムタムもいるぅー!ボイメンよぉー!名古屋の町おこしお兄さんよぉー!」



……こいつ、やり方が汚いぞ
それに、裏声が限りなく気持ち悪い。


「勇翔、多分ファンの子が何人か来てくれるよ!さぁ!どうする!」


「……うっざ…」


「ボイメンで検索ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」


「あー!もう!わかった!!泊めるから!黙って!」


「やったー!ありがとっ、勇翔!」



……最悪だ
俺、今、OKしちゃったんだよな
ダメだ、絶対妥協はしないって決めたのに…



「さっすがタムちん!」


違う、俺はタムに乗せられたんじゃない
そうだ、俺が優しいんだ
海のように広い心を持っているから許可してやれたんだ!
そう!これは俺が優しいだけ!
決してこのバカに乗せられたんじゃない!!


「タム、今日だけね?本当に今日だけだからね?明日になって、今日もー!とか言ったら本気で殴ってでも追い出すからね?」


「わかってるよぉーん♪」



……わかった
こいつ、絶対理解してねぇ…

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作者名:あお | 作成日時:2017年7月19日 14時

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