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翌日




集合時間は朝7時半
現在は朝8時


遅刻だ。かんっぜんに寝坊した
これも全て、昨日の悪夢のせい。

あぁ、頭が割れそうな程痛む。
これはまさに、二日酔いってやつだ。
もちろん、あんなカシスオレンジごときで二日酔いなんてするはずもない。


あの後、お酒の力で忘れようという、なんとも浅はかなことをしてしまった。
帰り道のコンビニで、ビールやらハイボールやら大量に買って帰り、遅くまでやけ呑みしていたのだから。



でも、二日酔いとか、眠かったとか、そんなことは言い訳にならない

急がないと、確実に俊介くんに殴られる。






「すいませんっ!!遅れました!」



皆に一斉に見られて、気まずい
ひとまず、スタッフさん達に謝らなければ、と思い、そちらへ向かおうとする



「勇翔くん、大丈夫だった??」


「え?」


どことなく、心配そうな表情のマネージャー
なぜだ。俺はなにも連絡さえしていないのに。


「体調不良って聞いたけど…」


「…あ、だ、大丈夫です」


体調不良なんて言った覚えはない
ドッペルゲンガーかなんかが、代わりに伝えてくれたのか…?
…なわけないか。


「ゆーうひっ」


………



いつもなら、適当に返してやるが、さすがに無視することにした。
こんな奴に構ってやる必要はない。


そもそも、彼は昨日大丈夫だったのか?
まぁ、殴ったのも軽めにしておいたけど…



いや、あんな奴、心配する必要もないな





「勇翔、寝坊したでしょー!」


「……なに、まさか、タムが言ったわけ?」


「そう!寝坊しちゃったのかなーって思ったから、嘘ついといたの!」



いや、誰のせいだと思ってんの。
そう思ったけど、まぁ、言い訳しておいてくれたことには、一応感謝。


ただ、彼がヘラヘラしてるのに、どうもむかついた。
あんなふざけたことしておいて、どうも本人は気にしてないらしい。



よし、殴るか()





「タムタム偉いでしょ?褒めて褒めて!」


「お断りします。」



なんで褒めなきゃならないんだよ
どうせなら、昨日あんなことがあったうえに、二日酔いまでしてんのに、ちゃんと仕事に来てる俺を褒めて欲しいくらいなんだけど。

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作者名:あお | 作成日時:2017年7月19日 14時

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