トリップできたので未来を変えます。4【ONE PIECE】 (ページ39)

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85-1 仮面の下から久しぶりページ39

このドレスでまさか外に出ることになるなんて…
は、恥ずかしいぃぃぃ…………

動揺してるのがバレないよう最新の注意を払い、前の2人の後を歩く

久々に歩く海軍本部の廊下は、私がいた頃とはまた違った意味でざわついていた

______とっても素敵な殿方だわぁ……

______後ろの付き人は妹さんらしいぞ

______あんな美人な妹いたら、それこそ自慢して歩きたいよ

______クザンさん好きそーなタイプだな、ありゃ

とか言ってるけど私仮面つけてますからあ！？

なんて言うんだ……ベネチアン、マスクみたいな名前のやつ

だから顔見えないはずなのに！口元しか見えないはずなのにぃ！！！
なんだよタイプとか美人って、馬鹿じゃねえの？！

とか考えてることを一切行動に出さず、私はゆったりとドレスを翻しながら歩く

そりゃあもう、まるで気品溢れる王女のように
……いやまあ王女なんだけども、一応

ざわつく廊下を歩いて歩いて、さらに歩く
どうやら直接元帥の部屋に通されるわけでは無いらしい

しばらく歩いて着いた部屋には応接間と書かれたプレート
中へ入るとソファが２つとローテーブルが並んでいた

海兵「こちらの部屋で少々お待ちください」

そう言い残し海兵さんは部屋から出て行く

カナリヤもソファに腰掛け、何か考えにふけっている様子
こういう真剣モードに入ってる時の兄は、実はあまり話し相手にならないんだよね

そう思い私はソファには座らず、窓へ近づいた

「………なんだ、元気そうじゃん」

窓から見えた光景に無意識に顔が綻ぶ

いつものようにビーチチェアでだらけるアイマスクの男
そして新人の海兵を怒鳴る黒と白、半々の髪のおじいちゃん
新兵君らはひいひい言いながら走ってる

「ふふっ………相変わらず容赦ないし、だらけてるし」

しばらく外を眺めていると背後から音がした

振り返ると扉が開いていて
そこにはアフロヘアの男と、背の高い金髪の男が立っていた

良かった

ずっと気がかりだったから、この2人が一緒に行動してるのを見て少し安心した

センゴク「本日は、突然の呼び出しに応じていただきありがとうございます。カナリヤ殿………そして」

兄に一礼してから、こちらを向いたセンゴクさんが固まる
後ろにいたロシナンテも目を見開いてこちらを見ている

やっぱり、服装や仮面1つじゃ誤魔化せないもんなのか……

なんて言おうかなーと迷いつつ、私はつけていた仮面を外した

「お久しぶり、です」