トリップできたので未来を変えます。4【ONE PIECE】 (ページ37)

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いつまでも地面に座るのも、と話し出す前にみんなに声をかけ、机の方へ移動する

立ち上がって移動する際に窓をチラ見したら、本当に黒い煙を上げて敵船が燃えてて…
なんだか少し申し訳なくなった

そこへタイミングばっちりに船の操縦室からゼフさんが帰ってきて
そして、カナリヤの顔を見るなりこう言った

ゼフ「ありゃあ…お前さんがやったのか、若いの」

カナリヤ『ええ…今からお話ししますよ』

ゼフさんも椅子へと誘導し、兄は目を伏せ一呼吸置く

大した話でもない、か
結構長い間一緒に生活してきたけど、今回みたいなのは私も初めて

テレポート以外の新しい能力

もしかしたら私にもできたりして……そんな期待を抱きつつ、私は兄の話に耳を傾けた

カナリヤ『まず改めて………私はカナリア国、現国王のカナリヤ。

王女と王子が世話になっているそうで…
料理の腕前も中々のものでした』

にっこりとまるで本当に高貴な人みたいに笑うもんだから、つい私も見惚れてしまった、不覚だ←

ゼフ「フンッ……世辞はいい」

カナリヤ『ふふっ、本心ですよ。
さてここからが本題ですが………うーん、本当に大した話でもないんだけどな～』

「ここまできたら言うしかないよ、私も聞きたい」

サクラとサンジ君も横で頷いて、兄は渋々話し出した

カナリヤ『昔話で伝わってる、王様の不思議な力なんですが……そんな大したものじゃないんですよ、アレ。

そもそも、攻撃のための力じゃないですしね』

その言葉で、各々いろんな反応をする

ゼフさんは興味深そうにほうと相槌を打ち、
サンジ君とサクラもへぇーと感嘆詞をもらす

私も色々考えを巡らせていた

じゃあ何故、敵船が煙を上げてたのか
あの瞬間光の中で何が起きたのか……他にもいくつか疑問があった

カナリヤ『まあ、簡単に言えば【カウンター】です
相手からの攻撃をそのままそっくり返すんですよ

これは元来国の防衛、守りの為に使うものでして…
敵国が攻めてきた時用の王族に伝わる秘技のようなもの

今回、妹であるAがこの船を守りたいという意向を見せたため、
私も影で力を使いつつ、守りに徹していたのですが…

最初に言ったようにカウンター、

砲弾が返り、そして敵船に着弾した
事の真相はそれだけです。

………ね、大した話でもなかったでしょう？』

淡々と説明していくカナリヤに、私たちも何も言えない

ただただ、納得
わく感情はそれだけだった