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「今……何が」
そんな私と同じような反応のサクラとサンジ君
その中で唯一、兄だけはやってしまったというような顔をしている
「……兄さん」
今度は何をしでかしたんだバカナリヤ
そう視線で訴えれば困り果てたというような顔でこちらをみ……うぐっ
「今回は……その顔でも誤魔化され……くっ」
光魔法！子犬のような目ぇ……！！！
くそ、一体今まで何度それで誤魔化されてきたのか…
だがなぁ……今回ばかりは私だけじゃなくサンジ君らも味方だ、逃げれはせんぞバカナリヤ！
サクラ「……兄さん、何したの」
カナリヤ『いや…』
サンジ「カナリヤさん」
カナリヤ『えっと………っ、A』
「知らないよ…ていうか私も気になるし、何したのさ」
助け船は出しません、私だって気になる
カナリヤ『だから、アレだよアレ……』
「こんな歯切れ悪いの久しぶりに見た」
兄さんがこんなにダラダラと長引かせて焦るなんて、珍しすぎてなんか面白くなってきた
「もう白状しちゃえよ☆」
カナリヤ『いや、だから…』
「お？」
グイッと腕を引っ張り、私の耳に口を寄せ、小声で兄は言った
カナリヤ『さすがにこれ言うと、バレる』
「……」
あら〜……本当に一体何をしたんだこの人
まあお分かりの通り、これ聞いた時点で私は兄側につくんですね
単純思考、単細胞生物Aちゃん
「……サンジ君、窓の外確認してもらってもいい？」
ぎこちない笑みだったけど
サンジ「はい！Aさん！」
……うん、サンジ君もなかなかに単細胞だったらしい、仲間だね←
その間にサクラにもコソッと今のを伝える
これで3対1、一気に優勢だ
しかしこの時、私は大きなミスを犯してしまった
サンジ「……」
「あ、サンジ君お帰り。どうだった？……サンジ君？」
サンジ「あの……敵船が、煙上げてて」
「………え」
一気に雲行きが怪しく
まさかと思いながら隣を見れば、座る兄さんも気まずそうに視線を落としてる
サンジ「あの、カナリヤさん……Aさん、サクラも」
カナリヤ『サンジ君、あのー……これはね』
サンジ「やっぱり、ジジイの言ってた事は本当だったんですね」
____________
ゼフ「新聞に、あのオレンジ頭そっくりの奴が写っていた。名も一緒、とある国の王様だってな…
そして、その国の名は “ 籠の国 ”
その国の王は不思議な力を持つ……そして、その力は強大だと
ふん…嘘か本当かは知らんが、船で使われたら厄介、それだけだ」
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作者名：夏至 | 作成日時：2018年1月18日 17時
