16-3 ページ35
「辛かったねぇ……苦しかったね……」
全部知ってる
あなたの父親が誰で、あなたがなんていわれて今まで生きてきたか
その言葉に固まるエース
「エースは…強いよ」
エース「え？」
エースを抱きしめながら、私はポツポツとしゃべりだした
「ちょっとした昔話ね……
私、昔いじめられてたんだ」
エース「！」
理由もたいした事なくて……
私が人とは違う血、つまり他の国の血が入っていて顔や雰囲気とかがみんなとは全然違う…みんなと違うから
ほんと馬鹿らしいけど、それだけ
最初のうちは軽く仲間はずれにされるくらいだった…でもそれがエスカレートして
私が近くを通るだけで大げさに1mくらい離れたり、壁に張り付いてまるで気持ち悪いものから逃げるみたいに悲鳴をあげたり、私が同じ空間にいればみんな出て行ったり……
「なんかそういうのが、6年くらい続いてね……」
乾いた笑いが出る
腕の中で暴れていたエースもいつの間にかおとなしく話を聞いていた
「あからさまに『死ね』とか言ってはこなかったんだけどね〜…
逆にそれが原因でネガティブ思考になっちゃって」
6年間、なんで自分がそういう風に気持ち悪がられるかについて考えてたおかげで
自己評価がどんどん低くなった
恋愛も怖くなったし、オシャレも化粧もできなかった
周りの目を気にして自分のしたいことができなくなった
「…丸っきり同じじゃない、でも……1人が辛いのは、否定される事が辛いのは分かるから」
エース「…おれにはサボもルフィもいたから。
Aは……誰かいなかったのか？」
控えめにきかれる、そんなに恐る恐るきかなくてもいいのに
「いたよ……1人。だから私は生きてられる。生きなきゃって思える」
今は遠くの海で赤い髪の船長と一緒に船に乗っているあの子のために
エース「…そっか」
すると何か考え込むエース、どうしたんだろうと顔を覗き込もうとしたら突然バッと顔が上がった
急に顔あげるもんだから顎をぶつけそうになったよ、危ない危ない
エース「A！…………俺も…俺もAには生きてて欲しいからな！」
「え」
エース「ほら、これで2人だな！」
こういうのは多いほうがいいだろ、と変な理由を並べられる、でも
「ふは……じゃあ私も、
エース、生きて、何があっても
サボの分も生きて」
エース「ああ……
そのつもりだ！」
そういって笑う彼は小さな太陽みたいで
慰めるつもりが、逆に慰められてしまった
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 205人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏至(プロフ) - れんすけさん» そんな言われちゃうと作者、天狗になっちゃうので言っちゃダメっすよw絵はまだマシとして…文がw文の方ももうちょっとうまく書けるようになりたいです……(; ´∀｀) (2018年1月16日 19時) (
レス) id: 1d1b3b23c8 (このIDを非表示/違反報告)
れんすけ - あと画力分けて欲しいですww (2018年1月15日 22時) (レス) id: 4bd8d4113b (このIDを非表示/違反報告)
夏至(プロフ) - れんすけさん» ありがとうございます！最近見直したらイラストいれてないのに気づいてめっちゃ急いでいれましたwwそういっていただけて嬉しいです！(*´∀｀*) (2018年1月15日 21時) (レス) id: 1d1b3b23c8 (このIDを非表示/違反報告)
れんすけ - 絵がめっちゃいい感じです！想像しやすくなったのでやっぱ絵があったほうがいいですね(*´ω｀*) (2018年1月15日 15時) (レス) id: 4bd8d4113b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏至 | 作成日時：2017年11月19日 18時
