107. 独占したい ページ12
至｢万里、介護して｣
万里｢人呼び出しといて用事それかよ｣
至｢動きたくないんだよ察して｣
…Aと話したその日。
早速至さんに聞いてみようってことで今日はAは寮に寄らなかった。
おかげで、分かりやすいくらい至さんのテンションが低い。
至｢双子なのに…何でここにいるのが万里なんだろ｣
万里｢不服なら帰りますけど？｣
至｢はぁ…Aに会いたい｣
万里｢1日位いいじゃないすか｣
至｢万里、お前は何も分かってない｣
ソファに寝そべってぐったりしてる至さん。
(この人、とことんポンコツ…)
万里｢…そういや、至さん何でAとデートしたりしないんすか？｣
至｢だってオレ引きこもってたいし｣
万里｢Aが可哀想だろ｣
至｢何で？｣
Aの話題になった途端、がばっと起き上がった。
Aパワー恐るべし。
万里｢アイツまだ高校生だし、それなりに恋人らしいことしたいと思うんだけど｣
至｢Aがそう言ってた？｣
万里｢そうじゃないけど…見てたら分かる｣
至｢…デート、ね｣
至さんが力尽きたようにまた倒れた。
はぁ…と重いため息をつく。
至｢…オレ、Aとデート行きたくないんだよね｣
万里｢……は？｣
至｢一緒に外に出るってことでしょ。オレは嫌｣
…あ、やべ。ひさびさにキレそう。
必死に引き攣る顔を抑えようとしたけど、ムリ。
万里｢…んだよソレ｣
至｢え？｣
万里｢至さん何考えてんだよ！｣
至｢ちょ、何…｣
万里｢デートしたくないとか外出たくないとか…アンタ本当にAのこと好きなのかよ！｣
そう言ったオレを見て、きょとんと呆けた顔をした。
至｢何で万里キレてるの。オレ、Aのこと本気だよ？｣
万里｢じゃあ何で…！｣
至｢Aが好きだから｣
万里｢は？｣
至｢部屋の中だとさ、2人だけじゃん？Aはオレだけのって実感出来るけど、外だとそうはいかないし｣
万里｢？｣
至｢Aと一緒にいれたらどこにいてもいいんだけど、外だと皆がAのこと見るだろ。それが嫌｣
万里｢はぁ…？｣
至｢A可愛いから、外に出すの不安なんだよ。できればオレの部屋にずっと閉じ込めときたい｣
万里｢至さん、それ軽くサイコパス｣
至｢Aが行きたいって言うならもちろん行くよ。けど、できればAのこと独占したいから｣
…分かってた。
分かってはいたけど。
(…至さん、独占欲強すぎんだろ)
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時雨 - 読ませてもらいました！万里君のシスコンが可愛すぎる！こんなに愛されてみたいですね。たるちは安定の可愛さで、裕也さんはthe大人の男の人感がかっこいい！ (2020年4月4日 13時) (
レス) id: 965ecb5c1a (このIDを非表示/違反報告)
うりうり(プロフ) - 罰ゲームなんなんですかああああああああ！！！！ (2019年9月10日 16時) (レス) id: 11d35ae2ce (このIDを非表示/違反報告)
クリア - すごい面白かったです。更新頑張ってください！ (2018年3月3日 8時) (レス) id: 0c79b731d4 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2017年12月17日 8時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
Mina(プロフ) - じゅんたんさん» そんな嬉しいこと言ってもらえるなんて…嬉しすぎます(T ^ T)いつも読んでくださってありがとうございます！駄作ですが、これからも読んでいただけると嬉しいです(^^)更新頑張ります！ (2017年11月6日 9時) (レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mina | 作成日時：2017年11月5日 9時
