49. 優しい ページ5
A「うー…結局1回も至さん抜けなかった…」
至「これでもギリギリ。次何する？」
A「ふうせんバトル！」
至「りょ」
ゲームし始めて、どのくらい経ったんだろう。
本当に、ただひたすらゲームしてるだけなのに、何だか落ち着く。
――至さんといるから、なのかな。
『…好きだよ、A』
……至さんは、どうして――…。
A「…あの、至さん」
至「ん？」
A「…何で私のこと、好きになったんですか？」
ゴトン――…！
A「？！」
音のする方を見たら、至さんがコントローラーを落として、両手で顔を覆っていた。
至「…ソレ、聞く？」
A「その…やっぱり、気になって…」
聞いちゃダメだったかな？
至さんがハァーッと息を吐きだして、口元を手で覆う。
至「…何でって聞かれても、分からない。気づいたらそうなってたんだよね」
A「…そうなんですか？」
至「ん。…妹みたいな感じだったし、自分自身、そうなるとは思ってなかったけど、その……」
至さんが一度、大きく深呼吸した。
至「…1度、女として意識しちゃったら、どうしようもないくらいAのこと気になって……どんどん、好きに…」
A「っ……！」
(…わ……)
分かりやすいくらい赤くなってて、こっちまで顔が熱くなった。
至「…これ以上はムリ。オレが恥ずかし過ぎて死ぬから勘弁して」
A「っ…は、はい」
――熱い。
肌が元々白いせいか、至さんの顔が赤くなっているのはすぐ分かる。
(き、聞かなきゃよかった…！)
今すぐここから飛んで行きたい！！
至「…言っとくけど、返事とか、焦んなくていいから」
A「え？」
軽く首を傾けながら、至さんは微笑んだ。
至「記憶無いんだし、これからオレのこと知って、それから答え出して？」
A「…待ってもらって、いいんですか？」
至「うん。すぐに返事しなきゃダメってルールでもないしね」
待つことくらい出来ます、と冗談めかしに笑った。
――至さん、すごく優しいんだな。
A「…ありがとうございます」
至「いーえ。じゃ、続きする？」
A「…はい！」
再び至さんと画面に向かった。
…その後、やはり私がゲームで至さんに勝つことは無かった。
(至さん強すぎる…！！)
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Mina(プロフ) - 姫林檎さん» ひめりんごさん！嬉しいお言葉ありがとうございます！( .. ) 亀更新ですみません…(泣) これからもがんばります(^^♪ (2017年10月28日 9時) (
レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
姫林檎 - Mina様初めましてひめりんごと申します。毎度毎度更新させれるのを楽しみにしていますヾ(●´∇｀●)これからも頑張ってください！ (2017年10月28日 1時) (レス) id: 30815a9d4d (このIDを非表示/違反報告)
Mina(プロフ) - pineさん» すみません！外しておきますね。ご指摘ありがとうございます！ (2017年9月7日 17時) (レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
pine(プロフ) - オリフラ外してくださいね (2017年9月7日 6時) (レス) id: 3bc5a1844b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mina | 作成日時：2017年9月7日 1時
