92. 挑発 ページ39
至「電話、誰から？」
祐也「万里。いきなりかかってきたからびっくりした。Aも一緒だったぞ」
オレがそう言うと、至は不機嫌そうな顔になった。
(…分かりやすいなコイツ)
至「…何で祐也だけ…」
祐也「お前にもかかってくるだろ？」
至「……一度も無い」
…意外だ。
Aのことだから、好きな相手にならかけまくってると思ってた。
祐也「何で？」
至「分かんない。番号は教えてるけど…」
―――あ、分かった。
祐也「お前に遠慮してるんじゃないか？」
至「え？」
祐也「お前さ、時間空くと常にゲームしてるだろ。その邪魔したくないから電話しないんじゃないか？」
至「……あ」
祐也「心当たりあるのか？」
至「付き合う前だけど、クエの途中で取引先から電話かかってきて、すごいキレたことあった」
祐也「器ちっさ」
さすが廃人。
…アイツ、そういうのも分かった上で、か。
――さっき、電話で至の声が聞こえた時、すごく嬉しそうな声をしてた。
(…ホント、可愛いヤツ)
祐也「ま、お前が電話しないならオレがするからな」
至「そのタバコ焼却炉行き？」
祐也「やめろ。てか、お前も電話すればいいだろ」
至「…A、オレと話してて楽しいのかな」
祐也「は？」
いきなり何を悩み出したんだコイツは。
(めんどくさいスイッチ入ったな…)
至「だって、ゲームと万里の話しかしないのに楽しいと思う？」
祐也「ゲームはともかく、万里だけで結構ネタにはなると思うけどな」
至「オレ、ゲームしてる時は会話しないし…」
祐也「いや、しろよ」
至「…はぁ、自信無い」
挙げ句の果てにはしゃがみこんだ。
何をグダグダ悩んでんだか…。
(…その程度の気持ちなら…オレは……)
祐也「…なら、オレがAのこと好きになってもいいんだな？」
至「……は？」
祐也「オレはそこそこ自信あるし、お前よりAを楽しませてやれる」
至「…冗談でも怒るよ」
祐也「本気、って言ったら…どうする？」
挑発的な目を向けると、至はオレを睨み返してきた。
至「……負けない」
祐也「…へぇ？」
至「相手が祐也でも、オレはAのこと離すつもりないから」
そう言うと、至は立ち上がってスタスタと歩き始める。
祐也「おい、メシはどうするんだよ？」
至「タバコでも食ってろ」
…すげぇ捨て台詞を吐いて、至はいなくなった。
(……さて、どうするかな…)
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Mina(プロフ) - 姫林檎さん» ひめりんごさん！嬉しいお言葉ありがとうございます！( .. ) 亀更新ですみません…(泣) これからもがんばります(^^♪ (2017年10月28日 9時) (
レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
姫林檎 - Mina様初めましてひめりんごと申します。毎度毎度更新させれるのを楽しみにしていますヾ(●´∇｀●)これからも頑張ってください！ (2017年10月28日 1時) (レス) id: 30815a9d4d (このIDを非表示/違反報告)
Mina(プロフ) - pineさん» すみません！外しておきますね。ご指摘ありがとうございます！ (2017年9月7日 17時) (レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
pine(プロフ) - オリフラ外してくださいね (2017年9月7日 6時) (レス) id: 3bc5a1844b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mina | 作成日時：2017年9月7日 1時
