70. ずっと ページ17
至「……ん…」
何かの拍子でパッと目が覚めた。
――10時半。
(あー…寝落ちてた)
身体を起こそうとしたら、毛布がかけられてるのに気づいた。
(かけてくれたんだ…)
…重い身体を何とか起こすと、Aがクッションに座りながら本を読んでた。
A「至さん、おはようございます」
至「…おはよ。毛布、ありがとう」
A「こちらこそ。遅くまでありがとうございました」
至「…うん。ちょっと、顔洗ってくる」
――冷たい水で顔を洗うと、頭がクリアになる。
(…Aの様子、何かおかしい気がする)
昨夜と違って、他人行儀になったっていうか、何か…距離を感じる。
(考え過ぎかな)
何となく…大人びた雰囲気だった。
至「遅くなってごめん。お腹空いてる？」
A「朝は臣くんがサンドイッチ作ってくれたので、大丈夫です」
至「そっか。で、今日はどうする？」
A「…買い物、行きたいです」
至「買い物？」
A「はい」
…何か買いたいモノでもあったのかな。
気のせいならいいけど…何となく、Aの表情が暗い気がする。
至「おけ。じゃあ車出すね」
A「はい！お願いします」
――何で買い物に行きたいのかは謎だけど、とりあえず車を発進させた。
車の中は普段音楽とかあまり聞かないから静かで、どうしたらいいか分からない。
至「どこ行きたい？」
A「えっと、雑貨屋さんと……ケーキ屋さんにお願いします」
至「ケーキ食べたかったの？」
A「いや、食べるのは私じゃなくて…」
…Aが気まずそうに目を伏せた。
(…誰かにあげるってことかな)
その誰かは……予想はつくけど。
至「そっか。じゃ、とりあえず雑貨屋ね」
A「お願いします」
ペコッと頭を下げて、Aは窓の外の景色を見つめた。
その横顔は、何か決心したような表情で。
(…やっぱり、Aが好きなのって…)
さすがにオレでも、もう、気づいてる。
――それでも、オレを選んでほしい、なんて。
行き場のない悔しさをどうにかしたくて、ハンドルを強く握り締めた。
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Mina(プロフ) - 姫林檎さん» ひめりんごさん！嬉しいお言葉ありがとうございます！( .. ) 亀更新ですみません…(泣) これからもがんばります(^^♪ (2017年10月28日 9時) (
レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
姫林檎 - Mina様初めましてひめりんごと申します。毎度毎度更新させれるのを楽しみにしていますヾ(●´∇｀●)これからも頑張ってください！ (2017年10月28日 1時) (レス) id: 30815a9d4d (このIDを非表示/違反報告)
Mina(プロフ) - pineさん» すみません！外しておきますね。ご指摘ありがとうございます！ (2017年9月7日 17時) (レス) id: da5037e298 (このIDを非表示/違反報告)
pine(プロフ) - オリフラ外してくださいね (2017年9月7日 6時) (レス) id: 3bc5a1844b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mina | 作成日時：2017年9月7日 1時
