▼加州清光△ ページ1
主は可愛い。
西洋のあんてぃーく?の可愛いワンピース。
かしゅー、と呼ぶ声。
もちろん、眠たげなあの瞳だって。
全部全部が可愛くて、
「ふふっ、デコっちゃいたいなぁ…」
トントン
その音で寝っ転がっていた俺は即座に起き上がる。
「主っ!おはよう、今日も可愛いね!!」
おはよう、と返す主の背中を押し、鏡の前に座らせる。
主の髪の毛は毎朝俺が結ってあげてるし、爪紅も俺が塗ってあげてる。
「今日は三つ編みにしよっか!爪紅は…緋色でいい?」
かしゅーにまかせるよ、って
のんびりとした口調でさえもいとおしく思っちゃう俺、かなり末期なのかも。
髪を結ったら、爪紅を用意する。
誉をとる度に主がかしゅーに似合いそう、といって送ってくれるものだ。
うん、バッチリ綺麗に塗れた。
さすが…と呟きながら塗られた爪をマジマジと眺めている。
またあとでね〜と手を振って部屋を出ていった。
パタパタと足音が遠ざかる。
俺はズリッと襖に背中を預けながらニンマリと笑をこぼす。
「今日の主もすっごい可愛かったなぁっ……
主のあんてぃーくな服も髪飾りも お揃いのぴあすも
髪も 爪紅だって…全部全部俺が選んだもの
そうだよね、だって俺が仕立てて主が身に纏うんだから、似合わないはずないよねっ……主は恥ずかしがり屋だったりするから…本当はお風呂上がりの化粧水とか寝間着とか、俺がぜぇんぶ選んであげて、1から10まで俺がやってあげたいなぁ…ふふふっ…あははっ」
あぁ、主
今日も可愛いね
ずぅっとかわいくいるために
全部、俺に任せてみない?
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作者名:淋 | 作成日時:2018年5月11日 3時