私たちの秘密事。２

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私はテストに備えて、昨日お休みしたからその分より頑張らないといけない。







そう思って、大我の元まで行って、声をかける。








『…先生っ、』





私が声をかけると顔をあげて、目を見開く。







大我「…ん？」







『あの、昨日は迷惑かけて、ごめんなさい。…昨日やるはずだった範囲教えて欲しくて』








すると大我は少し考えてから、私に話しかける。








大我「それ、俺が伝えらたら今日も睡眠時間削って勉強するつもりでしょ」







『えっ、』







大我には私がやることを見抜いていた。









大我「今日はだめ」







すると、絶対に教えないからね、と呟く。








大我「結果も大事だけど、1番大事にしないといけないのは自分だよ。もっと、自分を大切にして」








…自分を大切にして。







いろんな意味で、そう言われてる気がする。








『……わかりました、』






でもやっぱり、大好きな大我の担当生徒として目で見てわかる結果を残したい。






もっと、褒められたい。







そんな思いだけが私の中に残っていた。








大我「あ、飴もっといる？」







そう言うと、今度は鞄から大量に出てきた。







『…なんでそんな持ってるの』







大我「え？俺だって歌うの好きだから、声枯れたら困るじゃん」







なんだその理由。



と思いながら、大我は私にまた大量の飴をくれた。








「ずりぃー、俺にもくれよ！」






クラスメイトの男の子が私の手から飴を奪おうとする。







『あっ、』



急に取られそうになって、呆気にとられる。





大我「なにしてんの、だめだよ！これは病人オンリーだから」







「えっ、ケチ！京本先生のどけち〜〜！」






大我「別に、けちじゃないもん」←








2人を見て、微笑ましくなった。







ちょっとだけ、いつもの大我に戻ってる気がした。









...








私は部屋に帰っても復習を続けた。






…ちょっとなら、大丈夫。






そう思って、勉強を始める。









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