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一生懸命描いた絵を彼に見せると笑い出す。
『ねぇ、真剣に書いたんだから笑わないでよ』
大我「ふふっ、可愛いじゃん!」
絶対に思ってもないようなことを言うと、ありがとねって言うと、それを大事にポケットにしまう。
私は大我が描いてくれた紙ナプキンを写真撮って、インスタのストーリーにあげる。
そんなことをしてる間に、頼んでいたケーキがきた。
ケーキもtheインスタ映えを狙っていて、とてもお洒落だった。
大我「ねー、この後カラオケ行かない?」
『うん、いいよっ』
大我「やったー」
そのまま、近くにあるカラオケに入り込んだ。
彼はカラオケが大好きで、カラオケデートは定番。
最初はあんまり好きじゃなかったカラオケも大我のおかげで、好きになった。
大我「これ一緒に歌わない?」
早速、カラオケに行くとテゴマスを入れた。
♪〜〜
車の中でも綺麗な音色を聞いていたけど、それをマイクに通すと、より一層感動する。
私が歌いやすいように大我は下のトーンを歌って、綺麗にハモらせてくる。
私には絶対できないテクニックに、いつも魅了される。
『ねー大我これ歌ってほしいっ、』
いつも私が歌って欲しい曲をリクエストすると、すぐにいいよって言って、完璧に歌ってくれる。
今日はコブクロの赤い糸。
♪〜〜
歌ってる大我を見て、いつも惚れ直す。
なんでこんな歌上手くて頭良くて優しくて顔が綺麗なんだろう…。
歌い終わると、ちょっと悲しそうな顔をする大我。
大我「ねえ、Aの元彼ってどれくらい付き合ってたの?」
『えっ?………1年くらいかな…?』
すると彼はソファに顔を埋めるように撃沈する。
『急に、どしたの?』
大我「だって、この歌詞に3年間付き合った元彼が出てくるんだもん」
そう言うと、1年間も付き合ってたの知らなかったって不貞腐れる。
『えっ、あ、ごめん、普通にこの曲好きだから歌ってもらいたかっただけで…』
大我「違うよ、僕が怒ってるのは1年間も付き合ってるの知らなかったってこと」
拗ねる彼を見て、少しだけ可愛いって思ってしまう。
『だって、大我聞いてこなかったじゃん、』
大我「Aの過去なんて、聞きたくない、」
聞いてきたのに、聞きたくないって、矛盾でしかない。←
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なつみかん。(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!文章を褒めてくださるの初めてで凄く嬉しいです。もっと更新できるように頑張ります! (2019年6月21日 0時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 文章が綺麗でとても好きです。更新楽しみにしています...! (2019年6月20日 15時) (レス) id: 7242c34cf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつみかん00 | 作成日時:2019年6月18日 0時