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家から少し歩いたところに彼との待ち合わせ場所があって、いつも通り、白の車が止まっていた。





私が見つけて走り出すと大我は車の中から手を振る。






『ごめんっ、お待たせ』






急いで彼の助手席に座ると、






大我「くるくるだ〜可愛いっ」






私の巻いた髪の毛に大我の綺麗な指を絡めてくる。





そういう彼も、いつも塾で見るスーツ姿ではなく、黒でシンプルにまとめた私服がかっこよくてプライベートで会っているんだ、とより実感する。







大我「行こっか」





エンジンを付けると、彼のお気に入りの曲を流し始めて、綺麗に鼻歌をしながら運転する。







あまりにも綺麗な音色で、まるで車内はコンサートに近い。








目的地のカフェに着いて、中に入ると想像通りに可愛くてお洒落だった。






休日の午前だからか、まだ人も少なく、私たちは誰もいないバルコニーの席に案内された。









『え〜可愛いっ!』






観葉植物が豊かで至る所に小さなお花や葉っぱがある。







大我「女の子は嬉しいよね、こういうの」





そう言いながら彼も、






大我「えっ、この植物可愛過ぎない?」







テーブルの横にあった植物に興味津々。






たまに彼の性別が分からなくなるほど、私が興味もったものに反応してくれる。







すると彼はテーブルの上にあった紙ナプキンを取り、ボールペンで何かを描き始めた。








私はテーブルの横にある黄色の花を見つめて、頼んだケーキが来るのを待っていた。







『何書いてるのっ、』







そっと覗くとその紙ナプキンを私に見せてくれた。







そこには、テーブルの横にある可愛いお花とそれを笑って見つめる私の姿。







『えっ、大我すごい!』







彼の一番好きな教科が美術なだけあって、絵のセンスも抜群。







大我「Aも俺書いてよ」







私が絵が苦手なことを知っているはずなのに…。






『もう、しょーがないな…』






そう言って、精一杯彼を描いた。





描いてる途中で彼は私の紙を見て、ふふって笑いながらも私をじっと見つめる。








『ちょっ、そ、そんな見られると照れるんだけど』






あまりにも直視されるとなんだか恥ずかしくなってくる。







大我「えー俺はずっとAのこと見れるから幸せだよ?」






さらっと平気でそんなこと言う彼に慣れるのは一生こないと思う。

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なつみかん。(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!文章を褒めてくださるの初めてで凄く嬉しいです。もっと更新できるように頑張ります! (2019年6月21日 0時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 文章が綺麗でとても好きです。更新楽しみにしています...! (2019年6月20日 15時) (レス) id: 7242c34cf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつみかん00 | 作成日時:2019年6月18日 0時

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