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『ごめんっ、お待たせ』
樹「おう、」
『寝癖ついてるよ?』
樹「まじ?…まあいいや、デートじゃないし」←
『あーあ、それだから彼女できないんだよっ』
樹「うるせえな!早く行くぞ」
彼の自転車の後ろに乗ってファミレスに向かう。
自転車が壊れてから私は誰かが乗っけてくれることに甘えて、直してない。←
…楽だしねっ。
北斗「まだちゃり直してねえのかよ 笑」
ファミレスに着くと、私たちの行動を見ていた北斗が呆れたように話してくる。
ハナ「仲が良くていいことじゃんっ」
久しぶりに友達と会うと、毎日塾通いで勉強漬けの日々から開放された気分になった。
それから他愛のない話で盛り上がって、いつもの昼休みの何倍も楽しく感じて時間もあっという間だった。
時計を見ると23時過ぎ。
樹「やべっもうこんな時間じゃん。親に怒られるっ」
やばい、私も大我に怒られそうだ。
話に夢中で携帯をしばらく見ていなかったが、大我から何件かLINEが来ていた。
樹「A帰るぞ、どうせ俺のちゃり乗るんだから早く支度しろ!」
樹に急かされて、私は急いで準備をしていたが、北斗達も帰ることなり、みんなでファミレスを出る。
やっぱり、友達といると楽しくて時間もあっという間に感じる。
『じゃあねっ、』
ハナ「また会おうね!」
北斗「次は樹の寝癖どうにかしろよ」
樹「うっせえな、早く行くぞ!」
そう言って慌ただしくお別れをする。
樹の自転車に乗って、最初はバランスをとることでさえ難しかったけど今では彼の高速ちゃりにも慣れてきた。
『早いと風がきもちいっ』
樹「呑気だな」←
そんなハイスピードで自転車を漕ぐ樹は後ろから見ても汗をかいているように見えた。
樹はお母さんが大好きで、たまにマザコンではないかと心配になるほどだけど、そこがまた可愛いところでもある。
塾の目の前を秒速で駆け抜けると、まだ電気がついていて、大我の自転車もあった。
…まだ仕事してるんだ。
...
『ありがとう、』
家に着いて、私は樹にお礼を伝える。
樹「おう!じゃっ」
そう言うと風のように去る。
どんだけお母さんに怒られたくないんだろうか。
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なつみかん。(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!文章を褒めてくださるの初めてで凄く嬉しいです。もっと更新できるように頑張ります! (2019年6月21日 0時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 文章が綺麗でとても好きです。更新楽しみにしています...! (2019年6月20日 15時) (レス) id: 7242c34cf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつみかん00 | 作成日時:2019年6月18日 0時