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今日は朝9時から16時30分まで大我の授業がある。
14時過ぎになると、大我の隣に女の子が座った。
「先生っ、」
私と同い年くらいの女の子で、ふわふわした可愛い女の子だった。
大我「あっ、久しぶり、ユアちゃん。」
すると2人は、仲良くお話を進めていて、私にはよく分からない話題ばかり話していた。
大我「それで?留学どうだった?」
ユア「もう本当に大変で。でも、先生が英会話の速攻本作ってくれたから助かったよ 笑」
大我「おお、あれ役に立ったんだ。笑 よかった」
ユア「でもこの文章よくわかんなくて〜」
大我「どれ?」
なんだか、2人の世界になってしまっていて、私を完全に置いてきぼりにされてる感じ。
先生と生徒だけど、ユアちゃんに少しやきもちを妬いてしまう。
私は仕方なく、大我に指示されたページの英語を解いていた。
この夏期講習のおかげで、少しは解くスピードも上がってきたと思う。
……隣にいる二人を、気にしちゃだめだ。
そう思って、えげつない集中力を発揮して、一気にページを終わらせる。
そんな時、私の頭を誰かが思いきり叩いてきた。
ペシッ
『…っ、痛っ』
ふと見上げると、にやにやして笑う樹がいた。
樹「ごめんごめんっ、手が滑って紙がぶつかっちゃったみたい」
『嘘つけっ、確信犯でしょ!』
そう言うと樹は、まあまあ怒んなってって言って楽しそうに笑う。
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なつみかん。(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!文章を褒めてくださるの初めてで凄く嬉しいです。もっと更新できるように頑張ります! (2019年6月21日 0時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 文章が綺麗でとても好きです。更新楽しみにしています...! (2019年6月20日 15時) (レス) id: 7242c34cf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつみかん00 | 作成日時:2019年6月18日 0時