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そのまま、私はこっそり抜け出して、大我の元へ向かった。






【A:抜け出してきちゃった 笑 大我どこいるの?】





【大我:まじ?嬉しい!!4021教室きて!まだ授業始まってないし先生もいないから大丈夫!】








言われた通り、4021の教室にたどりつくと、高校の教室とは比べ物にならない大講義室で、部外者がいても全くバレなそうな教室だった。







私は扉から恐る恐る顔だけ出すと、1番後ろの席に1人で座ってた大我が、手招きをして、こっちこっちって合図をした。







私は大我を見つけるなり、笑顔になって彼の元に向かう。







大我「おかえりっ 笑」







『ふふ 笑 ただいま』







大我「俺ずっとAと同じ生徒として授業受けてみたかったんだ」






『そうなの?いつも大我が先生だもんね 笑』






大我「今日は一緒の立場だね」







そう言ってニコって笑う彼の笑顔が眩しかった。






『でもさ、本当に私いて大丈夫なの?』






大我「大丈夫だよ、出席も取らないし、先生もこんな大人数の生徒いたらわかんないよ」






彼は余裕な表情でそう言う。







「あれっ、京本なに、彼女と授業?笑」







すると、大我の友達が教室に入ってきて、声をかけてきた。







大我「うん、彼女は侵入してるだけだよ 笑」






私は、こつんってお辞儀をする。






大我がこうやって、誰かに彼女だよって紹介してくれるのが初めてで嬉しい。






ここの大学に入ったら、私もコソコソしなくて済むんだ。








そう思うと、余計この大学に入りたくなった。








キーンコーンカーンコーン







授業が始まる鐘が鳴ると同時に先生が入ってくる。








『ねね、これなんの授業?』





大我「消費者のライフスタイルについての授業だよ。普通に寝てても単位取れる授業だから緩いんだよねこれ」





『そうなんだ』






でもこうやって大我と二人で机に並んで授業受けるなんて夢みたいだった。







すると遠くの方で聞こえる声。






「えっ、あの人彼女いたんだ…」


「やっぱかっこいいもんね〜」








明らかに大我狙いの女子の声。





モテモテなんだろうな〜。

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なつみかん。(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!文章を褒めてくださるの初めてで凄く嬉しいです。もっと更新できるように頑張ります! (2019年6月21日 0時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 文章が綺麗でとても好きです。更新楽しみにしています...! (2019年6月20日 15時) (レス) id: 7242c34cf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつみかん00 | 作成日時:2019年6月18日 0時

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