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塾を出て、私は自転車に鍵を入れて大我を待つ。






それから数分後。









大我「ごめん、お待たせっ」







大我は玄関から小走りでここまでくると、彼も自転車に鍵を入れた。









大我の家は、塾から私の家を通り越して10分のところにある。







だから、いつも彼は私の家まで送ってくれる。









大我「今日暑くない?俺もうめっちゃ汗かいてるんだけど 笑」







色白の彼からは想像出来ないほどの汗が、白のYシャツに染み込んでいる部分を見せてくる。








『汗かきすぎ 笑』







彼は袖を腕の上の方までまくりあげると、やべぇ涼しいって言いながら自転車に乗った。






塾から1歩外を出たら、彼は先生の顔じゃなくて、1人の男の子になる。









その瞬間もたまらなく好き。









大我と他愛もない話をしているとすぐに私の家に着いた。








『じゃ、また連絡するね』





大我「うん。宿題も忘れないでね? 」








うんって頷くと、彼は「おやすみ」と言いながら私の頭を優しく撫でる。







彼の優しい手の温もりが頭の先からじん、と伝わる。







まだ、帰りたくない。






素直にそう思った。









『…………ぎゅーして?』









大我「っ、そんな可愛いこと言っても、だめだよ?」









すると彼は私に顔を近づけて小さな声で、今したら抑えられなくなるって付け足した。







大我は家の近所の外で絶対にそういうことをしない。








誰が見ているか分からないからだ。








でも、こんな優しく触れられたら誰だってそう思うに決まってる。








私はふくれっ面をして、じゃ土曜日ねって付け足すと彼は優しく頷いて、私が玄関に入るまで手を振ってくれる。








こんな優しい彼氏、他にいるの?ってくらい、優しい。







自分で言うのもなんだけど、彼はすごく私を大切にしてくれている。







実はロリコンなんじゃないかって心配になるくらい。







でも私は彼から愛されている実感があるから心地いい。

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なつみかん。(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!文章を褒めてくださるの初めてで凄く嬉しいです。もっと更新できるように頑張ります! (2019年6月21日 0時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 文章が綺麗でとても好きです。更新楽しみにしています...! (2019年6月20日 15時) (レス) id: 7242c34cf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつみかん00 | 作成日時:2019年6月18日 0時

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