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キーンコーンカーンコーン
樹「A、俺補習になってさ、購買でカレーパン買ってきてくんね?」
樹は頼む!って言いながら私の前で手を合わせる。
昼休みになって、ハナと北斗は先に屋上に行って、席取りをしている。
私しかいないのだ。
しかも樹はいつも学校で一番人気のカレーパンを食べなきゃ済まない性格らしい。
『えー、もうしょうがないな、』
そう言うと彼は、500円くれた。
樹「余ったらAの好きなもん買っていいよ」
樹はただのチャラ男じゃなくて、優しいチャラ男なんだと再認識する。←
購買に向かいながら大我に電話かける。
プルルルルル プルルルルル
『あっ、もしもし、大我?』
大我「うん、あのさ、…昨日はごめん。」
『えっ』
想定外な言葉に驚く。
怒っているから完全にテストまで会わないと言われると思った。
大我「俺さ、やっぱAのこと好きだから、変な態度とっちゃって、その、ごめんね?」
優しい声で謝る大我。
『ううん、私の方こそ、心配かけてごめんね?』
大我「Aは謝らなくていいよ」
いつもみたいに優しい大我に戻っていた。
大我「ねえ、1つルール決めよう?」
『ルール?』
大我「うん。俺がいる前で、あいつと二人きりにならないこと」
『え、それ、いない前ではいいの?』←
大我「嫌だけど、でも俺にバレないようにして?目の前で2人でいられる方がよっぽど嫌だ」
『…うん、わかった、頑張ってみるけど、同じ塾だし、元々が幼馴染みだから完璧には無理かもしれないけど、頑張る』
大我「そうだよね…ごめん、俺、人一倍独占欲強いみたい」
『ううんっ、嬉しいよ、大我がそんなに私の事好きでいてくれて。』
大我「ふふっ、好きだよ。」
そんな甘い声で言われたら誰でも落ちてしまう。
おばちゃん「ちょっと、そこのお嬢ちゃん!パン何にするんだい?」
大我と電話してると、並んでいた購買のおばちゃんに声をかけられた。
『あーっ、えっと、カレーパンと〜メロンパンとシュークリームで!』
そう言うと電話越しで
大我「大食いじゃんっ」
『あー、これ友達のもあるから 笑』
流石に樹とは言えない。
でも、いつもの大我に戻ってよかった。
結局、離れ離れにならなくて済んだ。
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なつみかん。(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!文章を褒めてくださるの初めてで凄く嬉しいです。もっと更新できるように頑張ります! (2019年6月21日 0時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 文章が綺麗でとても好きです。更新楽しみにしています...! (2019年6月20日 15時) (レス) id: 7242c34cf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつみかん00 | 作成日時:2019年6月18日 0時