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『じゃ、ここは?』






私がスマホでここから電車で30分乗らないといけないお洒落なカフェを検索した。





大我は、どこどこって言って、わざと私に顔を近づけてくる。





それだけでもきゅんってなってしまう。









大我「えー、いいじゃん。行こ。女の子好きそうだねっ」








そう言うと可愛い笑顔を見せる大我。





女の子より可愛いって罪だと思う。





でも、大我に可愛いって言うとすぐに怒る。





俺、男なんだけど。って真剣に言う姿も可愛い、なんて本人には言えないけどね。









『いつ空いてるの?』





大我「今週の土曜とかは?」





『うん!空いてる!』





大我「じゃ決まりね。そこなら車でも行けそうだから、俺迎えに行くよ」






『やったっ、』











大我の運転は好き。




二人きりになれることはもちろん、周りの目を気にしなくていい。







そんな話をしていると時計の針は22時に指しかかろうとしていた。









塾長「あれ、まだいたの〜。僕もう疲れたから早く帰って〜。鍵閉められないよ〜」









巡回しに来た塾長は適当なのか、私たちの事を分かって言ってるのかよく分からない。






でも、疲れたから早く帰って、とか、お腹すいたから今日は先に帰る、とか、いい加減な塾長でもある。









大我「あ、塾長、サインお願いします」





大我が報告書を差し出すと塾長は、それに目を通す。








塾長「Aちゃんも来年は大学受験か、行きたいところ決まったの?」





『明成大学です』




塾長「え、きょもと一緒かぁ。教え子と同じ学校っていいよな。頑張れよっ」







そう言うと塾長はサインをして塾長席に戻って行った。




ちなみに、塾長は大我のことをずっと、きょもって呼んでいる。









大我「よしっ、明成大学、頑張ってくださいね?Aさん」





『もちろんっ、』






そう言って、報告書を受け取る。









いつも私たちは帰るタイミングを合わせているため、私はわざと、ゆっくり帰る支度をする。







すると講師室で帰る準備を整えた大我が、私に合図を送った。






大我「先に出てて?」







口パクで伝えて、指先を玄関に向ける。








私は頷いて、玄関の前にある塾長席に挨拶して、先に塾を出た。

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なつみかん。(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!文章を褒めてくださるの初めてで凄く嬉しいです。もっと更新できるように頑張ります! (2019年6月21日 0時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 文章が綺麗でとても好きです。更新楽しみにしています...! (2019年6月20日 15時) (レス) id: 7242c34cf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつみかん00 | 作成日時:2019年6月18日 0時

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