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今日も授業が終わると、いつもの時間が始まる。
『ね〜来週すぐそこのカフェがオープンするんだって。一緒に行こ？』
大我「ん〜、いいけどさ…」
時刻は21時26分。
私の通う個別指導塾は、夜19時〜21時までが1つのコマとして授業を行う。
毎回、担当の先生は生徒の親に向けた授業の報告書を21時までに手書きで記入して、生徒に渡す事になっているが、大我はいつも授業を終えた21時過ぎにそれを書き始める。
塾長に何か言われても、それを理由に残って2人で話すことができるからだ。
21時を過ぎたら鐘が鳴り、大体の生徒はすぐに家に帰る。
こんな時間まで残る生徒は近日中に試験を控えている、又は先生と雑談タイムで、残っている人はごくわずか。
規則として、22時半までにこの塾を出ればいいのだ。
大我に新しくできるカフェに行きたいと言ったところ、彼は授業の報告書を書きながら難しい顔をされた。
『…ダメなの？』
大我「ダメじゃないけど、近すぎる。すぐそこだよ？もっと電車とか車に乗って行くところならいいけどさ」
そう、私たちはただの塾の先生と生徒ではない。
誰にも言えない、そういう関係なのだ。
よく先生と生徒の恋って、生徒は本気でも先生は体目的で先生に遊ばれてしまうケースが多くあるイメージだけど、私たちは違う。
体だけじゃなくて、心が繋がっているからこそ、余計世間には知られてはいけないのだ。
個別指導塾の先生といえば、大抵が大学生のアルバイト。
大我もその1人である。
歳の差は3歳差という、先生と生徒の関係じゃなくて、先輩と後輩の関係だったら完全にセーフ。
それなのに、この事は誰にも言ってはいけない、バレてはいけないのだ。
それは、私と大我だけの秘密事。
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なつみかん。(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます！文章を褒めてくださるの初めてで凄く嬉しいです。もっと更新できるように頑張ります！ (2019年6月21日 0時) (
レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 文章が綺麗でとても好きです。更新楽しみにしています...！ (2019年6月20日 15時) (レス) id: 7242c34cf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつみかん00 | 作成日時：2019年6月18日 0時
