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そんな視線を感じつつ、中島先輩と営業部署へ。
健人「よし、今日は山崎さん疲れてるみたいだし、俺が後は仕事しておくから先に休憩してきて!」
『えっ、いや、いいです私が悪いので…』
健人「いや、いいのいいの、これは上司からの命令だから従ってよ?」
『えっ、、すみません、ありがとうございます…』
先にお昼休憩をもらったため、席を立ち上がって食堂へ向かおうとすると、女性の先輩社員に声をかけられた。
「ねえ、」
うわ、きた。
いつかは来ると思っていたから、心構えはできていた。
『あ、はい。』
「よく新入社員が先輩を差し置いてお昼休憩に行けるわよね」
「私なら絶対できない」
「そもそも、寝不足なんかしないわよね」
3人の先輩社員から罵声を浴びせられた。
それはそうだ、私の責任だから私がいけない。
それは分かっていたのに、改めてこう直接言われるときついものがある。
『す、すみません…』
「大体、なんで貴方に健人が教育しなきゃいけないのよ」
「そうよ、勿体ないわ」
「自分でお気づきになってるわよね?」
こういうのって学生までだと思っていたのに、会社でもこういうことがあるんだと実感した。
私は基本、学生生活を満喫して送ってきたため、こういういじめにあったことがない。
どうしていいか分からなくなって、その場を逃げてしまった。
その日は、仕事に戻ってもまともに中島先輩の目を見て話すことが出来ず、素っ気ない対応をしてしまった。
中島先輩にも心配をかけてしまったけど、今では中島先輩の心配すら必要ない、なんて思ってしまう自分も嫌だった。
部長「山崎さん!お疲れ様!」
17時半すぎ、定時が17時であるのに関わらず、少し遅れて退社した私は、中島先輩にお礼を伝えて、足早に会社を出た。
『はー…今日も1人か』
勢いで東京に出てきたことは良いものの、地元の友達はいなく、勝利にも電話すればいいのに、勝利も勝利で忙しいだろうなと思い、遠慮してしまった。
家に近くにあるスーパーで今晩のご飯を考えながら歩いていると、聞き覚えのある声で話しかけられた。
「あれ、またあんた?」
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優雨 - ※グループ名そのままだとNGワードが含まれてますとなってコメント出来なかったので 片仮名にしました。 (2019年8月4日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
優雨 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 この物語に出て来るセクシーゾーンのメンバーさんって芸能人の設定ではなくて一般人の設定 なんですね...。 (2019年8月4日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん。(プロフ) - ☆さん» ご指摘ありがとうございます。猛スピードで更新していた為、まったく気付きませんでした…。直したのでまた見て下さると嬉しいです!よろしくお願いします。 (2019年6月29日 10時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
☆ - 19【それから、何週間が過ぎた】→何週間か過ぎた、 35が36になってます。 直してもらえたら嬉しいです (2019年6月29日 9時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
☆ - 08【よし、今日は山崎さん疲れてみるみたいだし】→疲れているみたいだし 【家に近くにあるスーパーで】→家の近く、 09【ってとこで、お邪魔しま〜す〜】→ってことで、 16【上手いよ?】→旨いよ、 17【俺を餓死する気か】→させる気か (2019年6月29日 9時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつみかん00 | 作成日時:2019年6月15日 21時