○やっぱり緑でした○ (ページ34)

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81話ページ34

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としくんの話によると、たまたま大学内を歩いていたりょうくんが倒れている私を見つけて、救急車を呼んで、病院まで運んでくれたらしい

りょうくんには感謝してもしきれない

しかし、搬送されたはいいものの、出血量が多く、目を覚まさない状態で1週間が過ぎたらしい
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「1週間かーー.........長い間心配、させちゃったね」
「正直めっちゃ辛かったけど.......Aが起きてくれたからもうなんでもいいわ」
「あははは～～......としくんっぽいなあ」
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久しぶりに聞く好きな人の声はやはり居心地がよく、とても落ち着くものであった
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「としくん」
「んぁ？」
「...........そばにいてくれて、ありがとう」
「.........当たり前のことだから、いいってことよ」
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そう言うととしくんは自分の髪の毛をわしゃわしゃと掻いた
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好きな人の隣にずっといれたらどんなに幸せだろうか
こんなことを考えるようになったのは、としくんのおかげだ
彼なりに私に『恋』や『愛』というものを教えてくれているからだろう
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