○やっぱり緑でした○ (ページ11)

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58話ページ11

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「さて....どうしたものか....」
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ここ1週間ほど私を悩ませていること
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それは、「としくんの誕生日」である
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毎年何かしらプレゼントを用意して渡してはいたのだが、恋人となった以上今までよりも幸せな誕生日を過ごしてもらいたい
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本来なら月単位で用意をするものであるが、私の場合、事故に遭って1ヶ月程記憶喪失であったため、準備がギリギリになってしまい今に至る
今日は7月3日
としくんの誕生日まであと2週間しかない
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「A、おはよ」
「あ、りょうくん！おはよ」
「何でそんなに難しい顔してるの？？」
「えっ、顔に出てた.....？？」
「うん、眉間にシワ寄せすぎ(笑)」
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てつやの家のリビングでスマホを弄りながら寝っ転がっていた所に無遅刻マンのりょうくんが来た
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「それがさ～、としくんの誕生日が2週間後やん？毎年ちゃんとプレゼント渡しとったけど今年はどうしようかなあって」
「あーーそっか、もうそんな時期か」
「視聴者さんとかファンの子からもプレゼント貰うし、被らないようにはしたいけど、何をしたら喜んでくれるのかな....」
「んー....まあとしみつのことだからAが祝ってくれるだけでも十分喜ぶと思うけどね」
「向こうはそうかも知らんけど私は祝いたいの～～」
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「サプライズでプレゼントする、とかは？」
「サプライズ？？？.....うん、アリだね」
「としみつの誕生日にみんなで知らないフリして、拗ねたところにバーーンって行く、みたいな」
「うわあ～～～～拗ねさせるのは面倒だけど、アリ！！大いにアリ！！」
「面倒なのは言えてるね(笑)」
「んーーじゃあ今年はドッキリと言う名のサプライズバースデーにする！.....りょうくん、ちょっとお手伝いとかしてもらってもいいかな...？」
「もちろん」
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そうと決まればプレゼントなり、ケーキなりの予約をしに行かなきゃ！
りょうくんの協力を仰ぎ、こうしてとしくんのサプライズバースデー計画は始まった
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