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山田side
｢逃走…俺､その記事見てないんだけど…｣
｢俺も…事件近くで発見されてすぐにボスのところに行った…とか?｣
俺は横に座っている裕翔を見る｡考えすぎていて俺が裕翔を見ていることを気づいていない｡
俺はダイニングテーブルを見た｡
｢町内放送聞いた?誰なの?友達?｣
｢なわけ｡あんな声が低いやついないし､悪いことしてるし｡俺も裕翔もあの声のやつは友達じゃないし｡｣
な?と裕翔に問いかけるとそうですよ､と俺の母さんに向かって言う｡
一体あの声の正体は何だ…悪党のボスの正体…｡
うーん､と頭を悩ませ考えていると､あ､母さんは控えめな声を出した｡
｢もうこんな時間じゃない､もう遅いから一緒にご飯でも食べる?帰れる?｣
｢母さん､裕翔の家真っ近所なんだから1人で帰れるって…｣
｢あぁそうだった｡｣
何言ってんだよ…と呆れ気味で言うと母さんは手を口に持ってきて笑っていた｡
すると前にいた裕翔はふふっと小さくだけど笑った｡
｢裕翔?｣
｢あぁごめん､変わらないなぁって｡｣
お前は俺の親かなんかか､と言うと母さんは呑気に裕翔なら嬉しい､と笑いながら腕を組んだ｡裕翔も僕もです､なんて笑っている｡
何やってんだ母さん軽く危ないってば｡
じとーっと言う目で見ると裕翔は俺を見るなり慌てる｡
｢冗談だって!冗談!!｣
スルッと上手く母さんから腕を抜くと俺の肩をバンバンバンバンと叩いてくる｡
俺の目つきは変わっていない｡
｢…ほら､どうするの裕翔｡｣
｢えっと…やまのお母さん､ご飯は僕大丈夫です､家は…ちょっとやまと帰っていいですか?｣
｢なんでだよ!お前近所じゃん!!｣
｢えーいいじゃんやまー｣
｢駄々こねるな!｣
ギャーギャー話していると今度は俺らのやり取りを見ている母さんが笑った｡
俺と裕翔は何でか分からずピタッと同時に静かになった｡
｢か､ぁさん…?｣
｢ふふ､あなた達も､変わってないのね｡｣
俺は裕翔と目を合わせた｡そして､同時に首をかしげた｡また母さんが笑う｡
｢涼介､行ったら?｣
｢母さん…｡｣
もー…と言いながら俺は裕翔と一緒に玄関まで歩く｡玄関のドアを開けると裕翔は大きな声でお礼を言った｡
.
｢来てくれてありがとね､やま｡｣
｢…日曜日､ちゃんと来るんだよ｡｣
｢お礼無視する?｣
照れ屋ー､なんて言ってる裕翔の横腹に殴りを1発入れた｡
そして俺は裕翔の背中を押す｡
ごめん､と笑う裕翔に気づかれないように俺は小さく笑って､裕翔を家まで連れて帰った｡
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デカリュク(プロフ) - 山田｢ねぇ待って､高校生が武器持っちゃダメじゃない?｣ 薮｢まぁ､小説の中の話だから｣ 山田｢えぇ…｣ (2021年7月24日 21時) (
レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» 互いに頑張っていきましょうね…!!私もmiomiyuさんの作品見て元気貰ったりします…!!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» これからも週に何回ぐらいの頻度かもですが､よろしくお願いします｡いきなりでもとても嬉しかったですよ｡miomiyuさんの言葉に何かから救われた気がしました｡本当にありがとうございます…!! (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
miomiyu(プロフ) - デカリュクさん» 良かったです笑デカリュクさんの作品見て私も作品作り頑張ります！笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 653723af42 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» miomiyuさん…､ありがとうございます…｡なんかコメント見て泣きそうでした…笑 全然綺麗事じゃないですよ｡むしろ私にとっての大切なありがたい言葉です｡本当に励ましの言葉です｡沢山の褒め言葉ありがとうございます…元気出ました｡伝えたい事が伝わってきました｡ (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デカリュク | 作成日時：2021年4月20日 19時
