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山田side
｢やま､帰れる?｣
｢裕翔｡｣
やっぱりか､と思いながら振り向く｡
俺が帰るとなればいつも俺を後ろから呼んで一緒に帰ってくれる裕翔｡
まぁ一人で帰るのが寂しいと思う俺にはとても嬉しいことだけど｡
｢帰れる｡一緒に行く?｣
｢よっしゃ帰る!｣
ガッツポーズをして笑顔で横に並ぶ｡
そんな姿が変わらないなと感じて､裕翔のことを見ていた俺はフイっと顔を逸らした｡
｢山田､お前もう帰んの?｣
｢え､うん｡大ちゃん達は?｣
｢知念が圭人とまだ話してるから待ってんだよ｡遅くなりそうだし､帰っちゃっていいぞ?｣
ごめんな､と手を合わせ軽く笑う大ちゃんに俺は了解した､というように頷いて手を振った｡大ちゃんは振り返してくれた｡
裕翔に帰ろ､と合図するとまた笑顔になって頷いた｡
.
｢やま､今日の放送やばくなかった?｣
｢ね｡俺ら潰されるかもよ裕翔｡｣
｢そんな軽く言わないでよ怖くなる｡｣
裕翔に言われ､それもそうだな､と思ってなんかごめん､と裕翔に謝る｡
｢…俺やまのこと支えれるかな､｣
｢何なに怖いな急に｡支えてるから大丈夫だって｣
急にこいつは何を言うんだ､と思って裕翔の顔をじとり､と言う感じで見た｡
前言ってたあの裕翔の言葉は未だに頭の中に残っている｡
窓閉めたあとすぐに眠りにはつけたけど､それまでは裕翔の言葉が頭の中でぐるぐる回っていた｡
裕翔には失礼だけど思い出し笑いで少し小さく笑ってしまう｡
｢やま､何急に笑ってんの｡｣
｢別に?｣
ポーカーフェイスしてみせるけど､やっぱダメだ｡笑ってしまう｡
何なの!と裕翔に優しく背中を叩かれるけどまたその姿が面白く笑ってしまう｡
…本当に失礼だと思う｡
｢あっ､着いたよやま｡日曜でもでもいいから笑った内容教えてよね｡｣
｢やだ｡｣
なんで!?と驚いた裕翔を横目に俺は自分の家を見る｡
…あれ､なんで…?
家に明かりがついている｡いつもは真っ暗で､俺が電気をつけているのに｡
｢なんで家に明かりがついてるんだろ…｣
｢あ､いつもやまが電気つけてるもんね?｣
｢ま､まさか泥棒!?｣
｢は!?｣
泥棒､という発言にギャーギャーしてる俺ら｡
こんな大事な時期に…!もし当たったらどうするんだ!
｢ゆ､裕翔｡俺が上手いこと叫んだら中､入ってきて｡｣
｢…分かった｡｣
よし､と手をガッチシ握手して俺は恐れながら中に入っていった｡
後ろから小さくグッドラック!と言われて泣きそうになる｡…泣かないけど｡
俺は家の玄関を開けた｡
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デカリュク(プロフ) - 山田｢ねぇ待って､高校生が武器持っちゃダメじゃない?｣ 薮｢まぁ､小説の中の話だから｣ 山田｢えぇ…｣ (2021年7月24日 21時) (
レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» 互いに頑張っていきましょうね…!!私もmiomiyuさんの作品見て元気貰ったりします…!!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» これからも週に何回ぐらいの頻度かもですが､よろしくお願いします｡いきなりでもとても嬉しかったですよ｡miomiyuさんの言葉に何かから救われた気がしました｡本当にありがとうございます…!! (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
miomiyu(プロフ) - デカリュクさん» 良かったです笑デカリュクさんの作品見て私も作品作り頑張ります！笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 653723af42 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» miomiyuさん…､ありがとうございます…｡なんかコメント見て泣きそうでした…笑 全然綺麗事じゃないですよ｡むしろ私にとっての大切なありがたい言葉です｡本当に励ましの言葉です｡沢山の褒め言葉ありがとうございます…元気出ました｡伝えたい事が伝わってきました｡ (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デカリュク | 作成日時：2021年4月20日 19時
