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山田side
もっと強くなきゃいけねぇのに､と光くんは自分の手を見ながら言う｡
｢何の幻聴って言うと…俺小1の時､いじめられてて｡｣
｢っ…!?｣
全く知らなかった事実｡本人からそんなイメージは全くない｡
｢俺､スピードスターって言われてんの知ってるだろ?んで､才能のある奴は要らないって言われたんだよ｡…だからってか…残って…｡｣
光くんは苦しそうにだった｡
｢…だからさ山田…お前のこと､皆のこと信じてなかった俺を､嫌わないで…｣
急に名前を呼ばれたかと思えば､光くんはまた辛そうに俺に向けて言った｡
人は信じる人にだって言えないことはあるんだ｡嫌うはずない｡
｢…光くん｡俺､光くんのことは嫌わないから｡皆だって光くんのこと嫌わないと思うよ｡｣
｢山田…｣
｢軽蔑とか､絶対しない｡弱虫でもなんでも嫌わない｡…光くんは沢山の人に愛されてると俺は思ってる｡俺もその中の1人｡だから嫌ったりしない｡｣
光くんは俺の言葉を聞いて今何と思っているんだろう｡
伝えられてるか､と不安になりながら光くんを見る｡
光くんは俯いて､そっか､と静かに言った
そしてベッドにシミがつく｡1個2個と落ちるタイミングは不規則｡
まさか､と顔を覗こうとすると光くんの手で止められた｡
｢光くん…泣いてる…?｣
｢俺､愛されてるとか嫌わないとか…嬉しいもんばっか言われて…っ､山田のせいだ…っ｣
｢え!?｣
｢いいこと言ったのお前だからお前のせい｣
｢なんで!?｣
言い合ってると光くんは顔を上げた｡
すると光くんは噴き出す｡俺もそれに連られて噴き出した｡
光くんの頬には涙の通った筋が入っていた｡
その時､ドアをノックされた｡俺が返事をすると中に入ってきたのは伊野尾ちゃんだった｡
｢話せた?｣
｢おう!伊野尾ちゃんが2人にしてくれたから!｣
｢ならいいや｡皆がいつもの部屋で待ってるよ｡｣
俺は皆という言葉に頭にはてなを浮かべた｡
｢俺が薮に言ったんだよ､皆に話してくれって…｣
｢本当に､自分から言えないかなー｣
｢うるせぇ｣
伊野尾ちゃんは部屋を出ていった｡
俺も出よう､と光くんに声をかけようとすると先に光くんが山田､と声をかけてきた｡
｢山田､ありがとな｡気持ちが少し楽になった｡｣
雄也にも言われた､と感じながら今度は恥ずかしがらずに光くん見て言う｡
｢うん｡良かった｡｣
そう言うと､光くんは小さく笑った｡
俺は光くんを見て行こう､と言う｡光くんはゆっくりと頷き､2人で部屋を出た｡
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デカリュク(プロフ) - 山田｢ねぇ待って､高校生が武器持っちゃダメじゃない?｣ 薮｢まぁ､小説の中の話だから｣ 山田｢えぇ…｣ (2021年7月24日 21時) (
レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» 互いに頑張っていきましょうね…!!私もmiomiyuさんの作品見て元気貰ったりします…!!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» これからも週に何回ぐらいの頻度かもですが､よろしくお願いします｡いきなりでもとても嬉しかったですよ｡miomiyuさんの言葉に何かから救われた気がしました｡本当にありがとうございます…!! (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
miomiyu(プロフ) - デカリュクさん» 良かったです笑デカリュクさんの作品見て私も作品作り頑張ります！笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 653723af42 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» miomiyuさん…､ありがとうございます…｡なんかコメント見て泣きそうでした…笑 全然綺麗事じゃないですよ｡むしろ私にとっての大切なありがたい言葉です｡本当に励ましの言葉です｡沢山の褒め言葉ありがとうございます…元気出ました｡伝えたい事が伝わってきました｡ (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デカリュク | 作成日時：2021年4月20日 19時
