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山田side
｢あの､光くん…武器思いっきり踏んでごめん…｣
｢え?あーホントだよお前､思いっきり踏むとか予想外だったし!!｣
いつもなら終わりの合図のブザーが鳴るはずだがまだ鳴らない｡
どこかでまだ戦闘しているのか…､そう考えていると声をかけられた｡
｢おーい｣
｢大ちゃん､どうしたの?｣
｢いのちゃんが渡しとけって､はいこれ｡｣
光くんも､と渡した大ちゃん｡手にコロッと乗っかった黒いイヤホンみたいなやつ｡
これ…
｢いのちゃんが作ったらしい対戦用イヤモニだってさ｡まぁ一応つけとけってさ｡｣
大ちゃんはとっくに耳にしてあり､俺と光くんはしばらくそのイヤモニを見た｡
俺は伊野尾ちゃんが作った､と聞いた瞬間驚いた声を出しそうになったが､光くんはおぉ､と感心していた｡
｢光くん､伊野尾ちゃんが作ったって驚かないの?｣
｢うーん､俺は目の前で何回か機械直してんの見たことあるからあんま驚かない｡でも伊野ちゃんこんなの作れるなんてすげぇや｡｣
光くんは遠くから見たり近くで見たりと嬉しそうにしていた｡
俺はそうなんだ､と思ってイヤモニをつけた｡そこからなんかの音も聞こえるわけはなく､無音ばかりが続いた｡
｢あ､大ちゃん､まだブザー鳴ってないけど対戦って続けんの?｣
｢いや分かんねぇ｡でも今裕翔と薮くんが対戦してるしまだじゃね?｣
へぇ､と思いながら考えていると大ちゃんは俺らに手を振り戻って行った｡
俺と光くんは目を合わせる｡
戦うにしても互いに疲れてるし､という甘えでエリアの真ん中に2人で座った｡
そして俺は光くんに問いかける｡
｢そう言えば光くんって､いつからスピードスターって呼ばれてんの?｣
｢いつから?…うーん､高校の入学式の時かな…薮と伊野ちゃんと待ち合わせしてる時すぐに人の間とかを上手くすり抜けて､んで足が早いってなって､校長が急に俺に言ったんだよ｡｣
｢校長に?｣
｢おぉ､最初は訳の分からないおっちゃんだなって思ったけど､あとで意味知ったら俺かっけぇ!ってなったし､別に校長との関係は普通だし別に気にしてないからいっかって感じ｡｣
おー…こっちもこっちで凄い校長だな…｡心の隅でそう思った｡
有名3校中2校の高校が結構な校長だとは誰も思わないだろう｡…入学する前は｡
｢でも光くんいーなぁ…｣
｢え?何がだよ｣
俺が寝転びながら言うと光くんは少し笑い声を混じりながら俺に言った｡
｢だって強いじゃん｡｣
そう言うと､エリアはいきなり静かになった｡
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デカリュク(プロフ) - 山田｢ねぇ待って､高校生が武器持っちゃダメじゃない?｣ 薮｢まぁ､小説の中の話だから｣ 山田｢えぇ…｣ (2021年7月24日 21時) (
レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» 互いに頑張っていきましょうね…!!私もmiomiyuさんの作品見て元気貰ったりします…!!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» これからも週に何回ぐらいの頻度かもですが､よろしくお願いします｡いきなりでもとても嬉しかったですよ｡miomiyuさんの言葉に何かから救われた気がしました｡本当にありがとうございます…!! (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
miomiyu(プロフ) - デカリュクさん» 良かったです笑デカリュクさんの作品見て私も作品作り頑張ります！笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 653723af42 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» miomiyuさん…､ありがとうございます…｡なんかコメント見て泣きそうでした…笑 全然綺麗事じゃないですよ｡むしろ私にとっての大切なありがたい言葉です｡本当に励ましの言葉です｡沢山の褒め言葉ありがとうございます…元気出ました｡伝えたい事が伝わってきました｡ (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デカリュク | 作成日時：2021年4月20日 19時
