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山田side

「瞬足のスピードスター…な。」

聞いたことはある。瞬間的に足が早く、光の速さとも言われるその名。全てその条件が揃っていれ者はその名が付けられる。
…まさかそれが目の前にいるやつだったなんて。

「おぉやっぱびっくりして何も動けないよな…悪かったよ。」

ごめんごめん、と謝ってくる目の前のやつ。別に、と言えば静かに笑う。

「じゃあ続き始めちゃおっか。」

また振りかざされた。
また攻撃にかかれば光くんは素早く移動してブーメランの所に行くだろう。
そして考えれば時間は取られ後ろからブーメランが来るだろう。
…ならば、いっそのことブーメランを止めてしまおう。

俺の考えが過ぎる。
そして2つの剣をバツの形にする。

するとブーメランは勢いよく当たる。当たる力は強く、足が少し力に耐えきれず後ろに下がる。
でも耐えるんだ。

しばらく抑えているとブーメランも弱まり当たる力も少なくなった。そして思いっきりそのブーメランを踏む。
ブーメランはこれで戻らなくなったし、目の前の光くんも驚いている。
そりゃそうだろう。自分の武器は帰ってこないし踏まれてるんだ。
驚かないわけが無い。

多分光くんに近づくと直ぐに避けられブーメランを手に入れるはず。だからといってここで俺が決めないと意味が無い。

俺は思いっきり踏んだブーメランを手に取り、片方の剣をしまう。

「お前、俺の武器使って戦うのずるいぞ!!」

「光くんにはスピードスターって呼ばれるくらい足が早いの持ってるんだから、別にいいでしょ」

「お前ぇっ…」

相当悔しそう。
だが俺はそんなの関係ない。地を蹴る。光くんは勢いよく移動して避ける。また光くんに近づき、光くんが避けてすれ違った時、俺はすぐ後ろに体を向けてブーメランを投げた。

光くんは驚いているが、ブーメランは光くんに直撃した。
光くんは少し声を上げた。
直撃した痛みなのか、立ち直せなくなってる光くんに近づき上から見下ろす。

そして片方の手に持っている剣を光くんの真横に落とす。
刺しはしないがビビってるのか目は瞑っていた。変なの、と思いながら俺は言う。

「俺の勝ちってことで大丈夫?」

「…勝てねぇ。」

降参、と光くんは白旗を上げた。
よっしゃ、とガッツポーズをして横にある剣を拾う。俺はブーメランを返す。
光くんは帰ってきたブーメランを見てお帰り、と泣きながら頬に当てて言った。

「やっぱ、1年でも舐めちゃいけねぇな…」

そう言われて、俺は少しだけ笑ってやった。

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デカリュク(プロフ) - 山田「ねぇ待って、高校生が武器持っちゃダメじゃない?」 薮「まぁ、小説の中の話だから」 山田「えぇ…」 (2021年7月24日 21時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» 互いに頑張っていきましょうね…!!私もmiomiyuさんの作品見て元気貰ったりします…!!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» これからも週に何回ぐらいの頻度かもですが、よろしくお願いします。いきなりでもとても嬉しかったですよ。miomiyuさんの言葉に何かから救われた気がしました。本当にありがとうございます…!! (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
miomiyu(プロフ) - デカリュクさん» 良かったです笑デカリュクさんの作品見て私も作品作り頑張ります!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 653723af42 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» miomiyuさん…、ありがとうございます…。なんかコメント見て泣きそうでした…笑 全然綺麗事じゃないですよ。むしろ私にとっての大切なありがたい言葉です。本当に励ましの言葉です。沢山の褒め言葉ありがとうございます…元気出ました。伝えたい事が伝わってきました。 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:デカリュク | 作成日時:2021年4月20日 19時

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