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山田side

俺はハッとしてドアを4回ノックする。

中からどうぞ、と低い声で言われ、俺は一瞬固まるが失礼します、とギリギリ震えていない声で校長室のドアを開けた。

中に入ると雄也とここの校長がいた。

「君は…オンッドホット学園の山田くんじゃないか。」

「おぉ、山田!!この人俺の親父!!」

「はは、挨拶が早いなお前は。申し遅れました、私がグラーコールドの校長 兼 雄也の父です。」

あの人が…雄也のお父さん。校長が俺に頭を下げ、俺もつかさず頭を下げる。そして頭をゆっくりと上げた。
雄也は校長の机の上に腰をかけていた。いくらお父さんが校長だとしても俺はそんな行動出来ないし心臓に悪い。

そうだ、薮くんに集まれって言われてたんだ。

「雄也、薮くんが集まれって。」

「あっ、そーだやべぇ、ありがと山田!」

「お前はもう少し忘れを減らして欲しいな。」

「悪かったって親父。山田行こうぜ!」

「えっ、あっ失礼しました!!」

雄也に急に背中を押され、俺は慌てて校長に挨拶した。校長の頷く様子が見れて、伝わったんだと思った。

.

「雄也ってお父さんと仲良しなんだね。」

俺の思った疑問を雄也に投げかける。雄也はゆっくりと俺の方を見てんー?と笑う。

「そう?俺と親父そんな仲良しに見えた?」

勿論、と意味を込め首を思いっきり縦に振る。雄也はまた笑う。

だって今皆が使ってる部屋だって、使わせてくれたら雄也のお父さんが海に連れてやるみたいなときだってすぐ受けつけた雄也。

雄也が海に弱いだけかな、そう思っていると雄也がいきなり足を止めた。

俺悪いこと言ったかな、と俺まで足を止めた。
雄也はゆっくりと俺の方を振り向く。
なぜか雄也の顔は切なげに笑っていた。

「ゆう…や…?ごめん、俺嫌なこと言っちゃった…?」

「ううん。言ってないけど…なんだろう。山田なら分かってくれそうだな。」

何を言っているのか全くわからない。

分かってくれそうと言われても、その内容が分からないし、分かったとしても俺はどうやって反応すればいいか分からなくなるかもしれない。
どういうこと…?と小声で言うと、雄也は視線を逸らした。

そして、雄也は俺に問いかけた。

「山田さ、お母さんに愛されたことある?」

「え…?う、ん…あるけど…」

「いいなぁ…」

雄也じゃないくらい低くてかき消されそうな小さい声で言われる。

「暗い話、してもいい?」

雄也に言われる。

俺は何とか思考を回し、ゆっくりと頷いた。
ふふ、と小さく笑われる。

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デカリュク(プロフ) - 山田「ねぇ待って、高校生が武器持っちゃダメじゃない?」 薮「まぁ、小説の中の話だから」 山田「えぇ…」 (2021年7月24日 21時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» 互いに頑張っていきましょうね…!!私もmiomiyuさんの作品見て元気貰ったりします…!!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» これからも週に何回ぐらいの頻度かもですが、よろしくお願いします。いきなりでもとても嬉しかったですよ。miomiyuさんの言葉に何かから救われた気がしました。本当にありがとうございます…!! (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
miomiyu(プロフ) - デカリュクさん» 良かったです笑デカリュクさんの作品見て私も作品作り頑張ります!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 653723af42 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» miomiyuさん…、ありがとうございます…。なんかコメント見て泣きそうでした…笑 全然綺麗事じゃないですよ。むしろ私にとっての大切なありがたい言葉です。本当に励ましの言葉です。沢山の褒め言葉ありがとうございます…元気出ました。伝えたい事が伝わってきました。 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:デカリュク | 作成日時:2021年4月20日 19時

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