123 ページ23
山田side
「りょーうーすーけ。終わったよ?帰りの会」
「知念…」
「何またぼーっとしてんのさ。そんなに点数でへこんでんの?」
「や、違くて…うん、違うんだけど。」
知念はよく分からないという顔をしてこっちを見てくる。
俺が違うなんて言い続けたら確かに知念側になったときは何言ってるんだろうとなる。
周りを見れば帰ってる人はいるしまだ部活のために着替えている人もいた。
「僕の学園のリーダーはこんなんじゃないはずだけどな〜」
「…こんなんで悪かったな」
席から立ち上がり、自分の鞄に必要な荷物を入れていく。あれ、そう言えばいつもうるさい声で俺らの名前を呼んでる大ちゃんがいない…なんでだ。
「大貴には下で待っててって僕から言っといたから。」
俺の思ってることを受け取ったのか知念は自分のスマホを見せながら俺に言う。
スマホには簡単にやり取りされていた画面が映っている。
「ほらりょうすけ、行くよ?」
そう言われて俺は頷き、知念の後ろを歩く。
.
「りょうすけ、大貴に呼ばれてるから先、中行っといて」
「分かった」
雄也の豪邸の中に入り、いつもの部屋に入った瞬間、知念は言うと大ちゃんのところに向かっていった。
薮くんたち3人と裕翔と圭人、俺ら3人はいるけど雄也がいなかった。あれ、と周りを見渡していると急に上から衝撃が起きた。
「薮、くんか…」
「よぉ涼介。お前も思ってたのか。」
「思ってた…あぁ、雄也でしょ?いなくて周り見渡してさ、薮くんどこにいるか分かる?」
「多分アイツのお父さんのところにいるんじゃないのか?」
「雄也のお父さん…って確か、グラーコールドの校長…だっけ?」
「そう、だから涼介。俺の代わりに雄也の所に行ってきてくれ。そして集まれと俺が言ってたと言え。」
「なんでよ」
意味分かんない、といいながらも俺は雄也のお父さん(グラーコールドの校長)の部屋に向かう。
いるといいけどな、そう思いながら部屋に近づくと中から話し声が聞こえた。
雄也の声と、多分雄也のお父さんらしき人の声。
何話してるんだろう、と思いながらドアに少し耳を寄せる。
「雄也、お前すごいじゃないか。最近成績上がってるらしいな。」
「へへっ、まぁね。親父校長だろ?俺は子供として何とか頑張ってるし、親父の名前汚したくないからさ。」
雄也ってそんなこと思うのか、と一瞬耳を疑った。
危機感のない雄也がお父さんのために頑張っていることに俺は驚く。
…って違う。今は雄也を呼びに来たんだ。
73人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
デカリュク(プロフ) - 山田「ねぇ待って、高校生が武器持っちゃダメじゃない?」 薮「まぁ、小説の中の話だから」 山田「えぇ…」 (2021年7月24日 21時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» 互いに頑張っていきましょうね…!!私もmiomiyuさんの作品見て元気貰ったりします…!!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» これからも週に何回ぐらいの頻度かもですが、よろしくお願いします。いきなりでもとても嬉しかったですよ。miomiyuさんの言葉に何かから救われた気がしました。本当にありがとうございます…!! (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
miomiyu(プロフ) - デカリュクさん» 良かったです笑デカリュクさんの作品見て私も作品作り頑張ります!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 653723af42 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» miomiyuさん…、ありがとうございます…。なんかコメント見て泣きそうでした…笑 全然綺麗事じゃないですよ。むしろ私にとっての大切なありがたい言葉です。本当に励ましの言葉です。沢山の褒め言葉ありがとうございます…元気出ました。伝えたい事が伝わってきました。 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:デカリュク | 作成日時:2021年4月20日 19時