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山田side
着衣室で着てきた制服に着替え終わる｡まだ他のみんなは話し合いながらゆっくりと着替えていた｡
俺が着替え終わるとまだ着替えていた裕翔に声をかけられた｡
｢やま､まだ帰んないでね?俺着替え終わってないから｡｣
｢はいはい｡帰らないけどバッグ持ってくるから｡あっちに置きっ放しなんだよ｡｣
行ってくる､と着衣室のドアを開けながら裕翔に聞こえるように言う｡
そして俺はさっき集まってた部屋に向かって歩いていく｡
目の前まで着くと､誰かと誰かが話し合っているような声がした｡ドアの少し開いている隙間からそっ､と顔を覗かせる｡
｢俺…もういのちゃんのこと傷付けたくないよ…｣
｢お前が伊野尾のことを傷つけたくないのは分かってる｡…でも光､お前だって悪いわけじゃないんだぞ?｣
｢悪いよ､俺が悪い｡…弱っちぃし､いのちゃんのこと考えてない…｣
｢…まだ起こったりすんの?｣
｢…月に1回ぐらいだよ｡だからといってイヤホンをすぐ耳にする癖はどうかしたいけど…｡｣
｢…まだ､ツラいよな｡｣
薮くんが言うと光くんはゆっくりと頷いた｡光くんは耳に何かあるのか…
そう言えば前､俺が帰るときイブトコイルの3人がいた気がした｡
光くんがイヤホンをしようとしていた手を止めていた伊野尾ちゃん｡そして切なげな顔だった薮くん｡
…何か絶対関係がある｡俺はそう思ってまだ薮くんと光くんのやり取りを見ていた｡
｢いのちゃん笑った回数､去年より増えたよね｡｣
｢あぁ､山田とか出会ってからとかそんなことが沢山あるからじゃないか?｣
｢そうかもね｡｣
急に名前を呼ばれたかと思えば呼ばれてはいなかった｡が､気になったことはあった｡
伊野尾ちゃんの笑う回数ということ｡
｢去年は泣いた回数多かったね｡｣
｢…それほど俺らが泣かせてるってことか……｣
｢それいのちゃんに言ったら絶対首横に振るんだろうな｡｣
｢あいつは優しいからな…｣
邪魔しない方がいい､と思った俺は足音を立てずに後ろを向いて歩いていく｡
着衣室に向かう道を行くと､伊野尾ちゃんが前から歩いてきた｡
｢山田?どうした?｣
なんか忘れ物した?という伊野尾ちゃんの笑顔を向けられ､変な気持ちになった｡
｢うん､忘れ物｡伊野尾ちゃんも来て｡｣
なんでだよ､と笑いながらも一緒に来てくれる伊野尾ちゃん｡2人が言っていたように優しいんだ｡
連れてってはいけないんじゃないかと身体に拒否されているみたいで､俺は伊野尾ちゃんの背中を押した｡
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デカリュク(プロフ) - 山田｢ねぇ待って､高校生が武器持っちゃダメじゃない?｣ 薮｢まぁ､小説の中の話だから｣ 山田｢えぇ…｣ (2021年7月24日 21時) (
レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» 互いに頑張っていきましょうね…!!私もmiomiyuさんの作品見て元気貰ったりします…!!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» これからも週に何回ぐらいの頻度かもですが､よろしくお願いします｡いきなりでもとても嬉しかったですよ｡miomiyuさんの言葉に何かから救われた気がしました｡本当にありがとうございます…!! (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
miomiyu(プロフ) - デカリュクさん» 良かったです笑デカリュクさんの作品見て私も作品作り頑張ります！笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 653723af42 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» miomiyuさん…､ありがとうございます…｡なんかコメント見て泣きそうでした…笑 全然綺麗事じゃないですよ｡むしろ私にとっての大切なありがたい言葉です｡本当に励ましの言葉です｡沢山の褒め言葉ありがとうございます…元気出ました｡伝えたい事が伝わってきました｡ (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デカリュク | 作成日時：2021年4月20日 19時
