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山田side
慣れるとかあるの…?と考える俺の後ろに小さい衝撃が当たった。
「りょうすけ凄い教室内でも申し訳なさそうにしてるんだよ。皆大丈夫って言ってるのにさ。」
「だってさぁ知念…」
「だっての先は聞きません。」
「…知念」
仲良しだなぁお前ら、と薮くんがまた笑う。そして顔を切り替えた。
「じゃあお前ら席につけ。これから届いた武器のことも色々と話したいからな。」
そう言って皆に呼びかけをした。
そうだ今は薮くんのように、切り替えていかないと。
そう感じて、自分の席に向かっていった。
「んーと、武器なんだけど…まぁあの隅に固まってるトランクだな。あの中に使う武器が入ってる。」
指をさしながら多分校長に渡されたらしい紙を見ながら俺らに教える薮くん。
で、とまた話を続けた。
「攻撃班と防御班というように7:2で別れると書いてんだけど…」
「なにそれ。」
「分かんねぇけど…グラーコールド学校は全員、俺ら学院と涼介たち学園は2人ずつだそう…」
「2人ずつ!?」
大ちゃんの驚く声に俺は耳を塞ぎながら驚いた。
2人ずつって誰だよ、と冷静な声で言う光くんの声に静かに聞いた。
「俺らは…俺と光。涼介達は…涼介と大ちゃん…だってさ。」
「えっ!?」
珍しい。知念が皆の前で大声を出して驚くなんて。
そうだ、だって知念はアクロバットだって出来ちゃう運動神経が良い人なのに。
なんで攻撃班から省かれたんだ…?
「待って、僕といのちゃんの努力どうなっちゃうのさ。」
僕達頑張ったよね?と伊野尾ちゃんの方を見ながら言う知念。伊野尾ちゃんは確かにね、と適当に返事を返していた。
「でも俺は防御班でもいいかな…だって運動神経やばいし…」
俺は別にいいよー、と言う伊野尾ちゃんに知念はまた驚いていた。
あーでもさ、と大ちゃんが言う。
「ここに手当て出来る人とかいないと大変じゃんか。」
「確かにな。ずっと怪我しっぱなしでいるのは嫌だし。」
薮くんに返される。だから!と大ちゃんが大きな声でそこを強調すると知念に近づいていった。
そして知念と肩を組むなり知念に向けて指を指した。
「知念って、結構手当て出来るんだぜ!」
知ってた!?とキラキラ輝く瞳で言われた。
でも言われたところで俺らは…いや、知らないけど、という空気にまみれていた。
「ちょっ、大貴!?」
「知念得意だろ?」
「得意って…あれは大貴が沢山怪我したからでしょ!?」
何言ってくれてんのさ!と知念が大ちゃんを軽く叩きながら怒っていた。
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デカリュク(プロフ) - 山田「ねぇ待って、高校生が武器持っちゃダメじゃない?」 薮「まぁ、小説の中の話だから」 山田「えぇ…」 (2021年7月24日 21時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» 互いに頑張っていきましょうね…!!私もmiomiyuさんの作品見て元気貰ったりします…!!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» これからも週に何回ぐらいの頻度かもですが、よろしくお願いします。いきなりでもとても嬉しかったですよ。miomiyuさんの言葉に何かから救われた気がしました。本当にありがとうございます…!! (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
miomiyu(プロフ) - デカリュクさん» 良かったです笑デカリュクさんの作品見て私も作品作り頑張ります!笑 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 653723af42 (このIDを非表示/違反報告)
デカリュク(プロフ) - miomiyuさん» miomiyuさん…、ありがとうございます…。なんかコメント見て泣きそうでした…笑 全然綺麗事じゃないですよ。むしろ私にとっての大切なありがたい言葉です。本当に励ましの言葉です。沢山の褒め言葉ありがとうございます…元気出ました。伝えたい事が伝わってきました。 (2021年6月6日 2時) (レス) id: 97e8ebb4a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:デカリュク | 作成日時:2021年4月20日 19時