黄色い世界 (ページ26)

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恒例化ページ26

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どうやら、送ってもらったあとは私の家で少しおしゃべり、これが恒例化してるみたいで。

「今日俺すっごい楽しかった！」

なんてニコニコで言ってるひかるさん。

この家居心地いいんだよなあ、なんて言ってるけど。

「ただの狭い1Kですよ？」

そう、ベッドもテレビもテーブルも全部同じ部屋に入ってる1K 9畳の1部屋のこの家。

どこがいいんだかわからない。

「ひかるさんならもっと凄い家住んでそう、、」

「俺の家、住んでるけど住んでないみたいだからね」

「この家はちゃんと住んでる！」

謎の言葉が返ってくるだけ。

どういうことなんだか、私にはさっぱりわからない。

「こいつはここ～名前は何にする？」

ねえ、Aちゃん！って呼ばれてハッとする。

「え、、名前つけますか？」

ひかるさんの言ってるこいつ、とは今日頑張って2人で取ったUFOキャッチャーの景品の茶色いくまさん。

「リボンがピンクだからピンちゃんかな～」

なんとも言えないセンスだけど、2人でピンちゃんに決定。

そのあとは、ひかるさんは家に帰っていった。

「好きだよ、おやすみ」

こんな爆弾だけを落として帰っていった。

「、、好きって、なんだっけ」

私の感情からは欠落したものを、ひかるさんは埋めてくれるのだろうか。

そんなことを考えて、眠りについた。