黄色い世界 (ページ16)

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帰り道ページ16

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ひかるさんたちは結局閉店まで居てくれて。

私が1人で帰ることをお会計の時に言うと、一緒に帰ろうって待っていてくれた。

まあ、聞かれたから答えた程度で、バイト帰りに誰かと待ち合わせるわけでもないし、1人の予想くらいできたと思うけど。

そんなことを思いながら前を歩く男性2人の後を追う。

「ごめん！ちょっと早い？」

そうやって聞いてくれる翔太さんは、きっと女の子慣れしてるんだろうな。

私が年下なこと、強気なタイプじゃないことを悟ったであろうあたりから少しずつ打ち解けてきた。

そんな翔太さんとも、電車を降りたらお別れ。

「流石に3人同じ駅はないよね」

「それは今まで会ってないことが驚きの事態ですよ」

だよね～、なんてひかるさんと話しながら帰路を歩く。

そして、私の家に着いた。

「今日は、食べに来てくれて、送ってくれて、ありがとうございました」

そう言って、ひかるさんとはバイバイする。

、、予定だった。

気がつけば、私の身体はひかるさんの腕の中にあって。

何がどうなってこうなったのだろうか。

「ひかるさん、、？」

私は問いかけるしかできなかった。