黄色い世界 (ページ11)

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朝ページ11

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目を覚ますと、時計の指す文字は8。

「8時、今日はお休みだから寝ようかな」

なんて、独り言を呟きながら、緊急の連絡がないかを携帯で確認する。

ついでにバイトのシフトも。

すると、トークアプリが通知を知らせていて。

確かに朝7時に天気予報を送る通知は入れてるけど、それにしては多い通知量。

『Aちゃん、俺も家についたよ。』

『もう寝たかな？おやすみ』

『おはよう。今日はお休み？二日酔いとか大丈夫？』

それから可愛いハテナを持った犬のスタンプ。

全てひかるさんからだった。

「返さないと、だよね」

無視は流石にできない内容なので、返信を打つ。

幸いにも、最後の通知は20分ほど前。

『すみません。寝てました。おはようございます。』
『今日はお休みですし、二日酔いも特になさそうです。ありがとうございます』

そう返して、バイトはしっかりと夕方からあることを確認して、二度寝体制に入る。

お酒は二日酔いではなくとも、抜け切っていないのか、いつもよりすんなりと眠りについた。

『それなら良かった。今から仕事だからまた連絡するな。しっかり寝なよ』

この通知音は返信の数分後に鳴り響いたが、私には届かなかった。