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・epi01・ ページ1
ゆっくりと歩く家路の道は、いつもの数倍長く感じた。
恋人と別れたことがこんなにも自分の中で大きな出来事となっていて
こんなにもダメージを食らうような出来事になる日が来るなんて。
「全く思ったことなかった」
ただその一言に尽きる。
それでも日々はきちんと時を刻んでいて。
思い返せば、恋人と別れたのだってもう1週間も前のこと。
たかが1週間、されど1週間、既に1週間、もう1週間。
きっと年齢によって考え方は変わるのだろう。
そう思っていたけれど、どうやらそれは間違いのようで。
何年か前に読んだ本は、嘘だったななんて思いながら歩く。
「好きだったんだよそれだけ」
そんな親友の言葉がぴったりくるのは、友達歴とかじゃなくて、きっと本当にそうだったんだろうなって感じていて。
「これ以上好きになる人はいつ現れてくれるのかな」
そんな期待をしながら少しずつ、少しずつ女子力を取り戻そうとしている。
つもりなんだけど。
受け身な消極的な私には、なかなか何もかもが戻ってこない。
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作者名:naa | 作成日時:2020年5月14日 3時