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急に入ってきた大倉の目には涙が溜まってた。
緑「ごめんっ…。」
しばらくしてようやく口にした言葉はめっちゃ震えてて。
その言葉と同時に大倉の目から零れていく涙。
やっぱりそうや、
泣きたいんは大倉やねん。
でも、俺の目からも涙は零れてた。
緑「皆っ、俺のせいで、こんな言い争うようなこと、させてしまって…、ほんまに、ほんまに、ごめんっ……なさい…」
最後につけた ごめん『なさい』が俺らへの怯えを物語ってた。
謝らんといて。
謝るんは俺の方やねん、
心の中では痛いほどそう思ってる。
でも、どうしても。
口にできひん。
俺も怯えていた。
橙「おーくら。謝らんといて…。俺、勝手にこんな話し出してもうてごめんっ……」
俺の言うべきことは結局マルが口に出してしもた。
ほんまに情けないし、何より、
………悔しい。
橙「それと、もともと俺が原因で、、ごめんっ…」
「それのせいで、ずっと辛い目に合わせてしもてごめんっ……！」
「1人でずっと抱え込ませて……ずっと気づけへんくてごめんっ……＿＿」
次々とマルの頬を伝う涙。
大倉はずっと首横に振ってた。
ううん、ううん、って口にしながら。
橙「あと、っ俺のことずっと守らせて、しもて…「いやや、」緑
大倉がマルの手をそっと掴んだ。
緑「それは、ありがとうてゆーてよ。… 」
涙声でそう呟くと優しすぎる微笑みをマルに向けた。
「俺、丸ちゃんのこと守れて…嬉しかったんやから…。」
その言葉にまたマルの目から涙が溢れた。
橙「うぅっっ……、 おーくら……っ」
「守ってくれてっ…ありがとぉ……っ」
その2人の光景に、心があったかくなった。
でも同時に自分が物凄く嫌いになった。
ただ見てるだけの自分を。
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夏海(プロフ) - いとさん» コメントありがとうございます。嬉しいです！更新頑張ります！ (2017年7月7日 18時) (
レス) id: 96e3297179 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 面白いです。これからも楽しみにしています！ (2017年7月6日 22時) (レス) id: 8c73f7c6d6 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - チョコタルトさん» いつも喜んで返信させていただいてますー！笑 本当にありがとうございます。頑張ります！ (2017年7月6日 0時) (レス) id: 96e3297179 (このIDを非表示/違反報告)
チョコタルト(プロフ) - いつも返信ありがとうございます。励みなんて恐縮です。これからも応援しています！！ (2017年7月5日 15時) (レス) id: 7e555720b0 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - チョコタルトさん» こんなに深く読み込んでいただけて本当に嬉しいです。丸ちゃんと大倉くんの強い絆が描けていたら嬉しいです！ありがとうございます！コメント、いつも励みになってます！ (2017年7月3日 22時) (レス) id: 1adb35b1b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏海 | 作成日時：2017年6月4日 23時
