ずっと好きでした。③ (ページ23)

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《目黒side》

Aちゃんの体調が悪い時点で、俺もバレンタインのことは忘れてたし、ホントに気にしなくていいのに！

バレンタインに気付いてから、明らかにシュンとしたAちゃん。

しばらく抱きしめて離れると、もう子供みたいに拗ねてる(笑)

『誕生日はちゃんとするからね！絶対するからね！』

目黒「ありがとう(笑)」

『だから、まずは元気になる！』

目黒「そうだよ！元気にならないと何も出来ないじゃん」

『うん！』

目黒「お鍋だけど食べられるかな？」

『体が温まるからありがたい』

目黒「無理はしなくていいからね？」

『うん、ありがとう。蓮、好き』

目黒「え？」

『お腹空いた…』

目黒「ふふっ(笑)お皿に取り分けるから待ってて」

『ありがとう』

今日は素直に甘えてくれるらしい(笑)

不意打ち過ぎる好きにビックリしたけど、何事もなかったかのように言い直さないところがAちゃん。

目黒「はい、どうぞ！」

『ありがとう。蓮の分は入れようか？』

目黒「ううん、自分でするから大丈夫！」

『はーい』

俺の皿に取り分けるまで、じーっと見られてる(笑)

目黒「じゃあ食べようか？」

『うん！』

「『いただきます！』」

今日のお鍋にはAちゃんの苦手な食材は入れてない。

ウチで一緒に食事をするようになって知ったのは、意外と好き嫌いが多いこと。

いつもしっかりしてるAちゃんの子供みたいな一面が可愛いと思った。

俺はだいたいなんでも食べられるから(笑)

それでも苦手な食材を使って料理してくれて、俺の栄養面をしっかり考えてくれる。

自分が食べられないものを、俺が食べてる姿を見て、褒めてくれる。笑