ずっと好きでした。② (ページ46)

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《Aside》

ラウールくんのせいで、深澤くんの提案に甘えることになった。

ラウールくんには絶対アクセサリーと言われたけど、私からは何も言うつもりはなくて、2人の背中を追いかけて歩く。

深澤「Aちゃんって、アクセサリー着ける派？」

『ピアスくらいかな』

深澤「ピアスだとめめが無理だからな〜」

渡辺「いっそのこと、穴開けさせる？」

『嫌です(笑)』

渡辺「うそうそ(笑)」

深澤「指輪とネックレスだったら、どっちが着けやすい？」

『ん〜、ネックレスが楽かな。指輪を着ける習慣がないから』

渡辺「ネックレスも見ないけどね(笑)」

『たしかに(笑)ダンサー時代は衣装とかで目立つために着けてたけど、会社員になってからはピアスしかしない』

深澤「大人になったんだね」

『そうだね〜』

大人になったという表現が合ってるの？笑

でも今はガチャガチャしたデザインの服も着なくなったし、マジで落ち着いたと思う。

2人は相談しながら歩いてて、深澤くんが指差した先にあるお店を見て、私は一瞬声が出なかった。

『いや、やめてやめて！高いお店に入らないで！』

深澤「目黒も着けるなら、ちゃんとしたものがいいでしょ？」

『いやいやいや、プライベートで着けるんだからなんでもいいよ！』

渡辺「いや、仕事的に支障がなければ、肌身離さず着けてもらうけど」

『本気で言ってる？』

「「マジマジ！」」

それから説得を試みたけど、何を言っても無駄だった。笑

結局2人からのプレゼントを持たされて、私は蓮の家に帰った。