ずっと好きでした。

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《目黒side》



返事がないから、体を離して、顔を覗くと泣いてる。

普段から佐久間くんみたいにニコニコしてるから、きっと苦労してることもあるはず。

泣き顔を見られたくないだろうから、もう一度抱きしめる。



目黒「しんどい時はしんどいって言って？いつも一生懸命仕事してくれてるAちゃんのこと、誰も怒らないから」

『…うん』

目黒「いつも1人で頑張りすぎだし」

『マネージャーが迷惑かけてちゃダメでしょ？』

目黒「体調不良を隠してまで、無理はしてほしくないよ」

『女だし、体調不良なんて月一あるもん。その度に甘えてたら、本気で仕事にならないよ？』

目黒「Aちゃんは生理痛とかないの？」

『あるよ？でも寝込むほどではないから大丈夫』



男の俺には生理痛の程度がわからない。



目黒「寝込むほどの生理痛があることも驚きだけど、寝込まないから平気って訳でもないんじゃない？」

『でも痛み止めを飲めば動けるし』

目黒「毎回飲んでるの？」

『うん』

目黒「具体的にどんな症状があるの？」

『頭痛、吐き気、下腹部痛、腰痛、下痢、立ちくらみとか？』

目黒「え、毎回？」

『痛みの程度は違うけど、この症状は毎回ある』

目黒「マジ？女の子って、めちゃくちゃ大変じゃん」

『でも私はマシな方だと思うよ？普通に動けるし』

目黒「ねぇ、誰と比べてんの？自分が辛いかどうかが問題なんじゃないの？」

『え？』

目黒「もっと自分を大切にして」

『…はい』



Aちゃんが素直に返事した(笑)

どんなに体調が悪くても、基本的に仕事は休まないし、常に笑顔でいてくれる。

時々スイッチがオフになりかけても、すぐオンにするんだよね。

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