ナツメキ

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♪ズルい女(シャ乱Q)／松倉海斗

　

中村「元太もなんか話して」

元太「なんかって？」

中村「なんか女のはなしー。自分だけつらいって思いたくない」

元太「なに、もしかして辛がらせようとしてる俺を？」

中村「えっそういうエモい会じゃないの？」


ここで店員が部屋に入ってきて、2杯目を3人に配った。
ソファの俺らと、立って歌ってる松倉もグラスを合わせる。
大きなひとくち。


元太「じゃ、この際結構ぶっ込んでい？」

中村「はい！待ってました！ちょっともう1口飲みます！乾杯お願いします！」


海人がなんでか楽しそうでムカつく。
おもろいからいいけど。
相変わらず熱唱してるのに、乾杯には参加する松倉含めて。


元太「ハルってさー、」

元太「男と付き合うの、俺が初めてだったらしいんだけど、たぶん俺がはじめてではないんだよね、言わないけど」


中村「…なんで分かったの？ああ、」

元太「いや、する前から、なんなら高校ん時から分かってた」

　

元太「ハルっていうか、あっちがやった後ちょっとイケメンになんだよね」

　

松倉「マジで言ってんの。」

松倉が歌うのやめて、空の音楽だけが流れ始めた。
やっぱり、結構なパンチぶっ込んだかも。


中村「おまえそれ、知っててどういう気持ちで付き合ったの」

元太「どういう気持ち、いろんな気持ち？まあでもずっと好きだったからね。俺の事好きになってもらいたい！が、勝ったかも。だけど」

元太「まだ、いろんな気持ちのまんまかもしんない」

元太「だから、こういうことしちゃうんだよね、多分」


2人でいても平気！みたいな設定でいたいのと、
はいどうぞどうぞっていじけてんのと、
やっぱり俺が好きってなったでしょ？って確かめてもらいたいのと、
あと、あとあと、まだまだいろんな気持ち。
　
　

　
中村「つかおまえどんな曲歌ってんだよ！なめてんの！」

松倉「え？なんかそういう、エモい会かと思って」

中村「全然元太の話のBGMじゃねえし！
俺じゃん！ただの俺じゃん！
元太、ちょっと、ない？なんか松倉痛めつける歌」

元太「えー、あるある、たぶんある、ちょっと待って」

松倉「なんで？俺さっきも結構痛めついたけど」

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