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◆フユside◆
水色がオレンジを経由して紺になる。
空がまだグラデーションを描いているうちに、花火が始まった。
ゆっくり敷物に座って、
私の浴衣の裾を気にしてくれる男性と見る打上花火は、
なんとロマンチックだろう。
けれど、ロマンチックの"間"は、初心者には難しい。
「花火の写真って難しいし、後で見たら絶対要らないけど、なんか撮っちゃいますよね」
「でもこんな見切れないで撮れるの初めてです。いつも人混みで、人の頭とか腕しか、」
「この街に全然関係ないのに、爆音でサザンかけてるの面白いですよね、なんか、風情があるのか無いのか、」
「私は花火は、どーん、ぱらぱら、だけでいいと思うんですけど」
私が必死に間を繋ごうとするのを、
顔を見てニコニコ、丁寧に頷いてくれるけど
言葉が通じてるかは分からない。
七五三掛「近づいてもいい?」
だってほら、こういうかんじになる
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ひま(プロフ) - なるさん» 初めてのコメント!😭ありがとうございます。必ずや、書き切ります。 (7月2日 21時) (レス) id: da5a411ea8 (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - わぁ!ナツメキの季節だ、と胸の高鳴りが聞こえてきます。再開嬉しいです。応援してます! (7月2日 16時) (レス) @page45 id: 171bdb3dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひま | 作成日時:2021年8月12日 17時