ナツメキ

・ ページ14

俺にすら先が読める、簡単な、最悪なシナリオに、
逆に、超冷静になって。
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好きな子から花火大会の話振られたこと、
に浮かれた気持ちなんて一瞬でリセットして。
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"なんか、彼氏いないなら一緒に行こうよって言われてて"
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誰にも見られてないのに、
ちょっと真剣な表情作ってみたりして。笑
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"いいかな"
"まあ松倉に聞いたところでなんだけど"
"笑笑"
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シナリオ通りに返信できないほどバカじゃない。
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"イケメン先輩と花火の夏いいじゃん😎"
"宮近は任せて👍"
"楽しんで！🎇"
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↑なんかマジにこの絵文字の顔してた。
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イケメンだったっけ。
知らんけど。
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松倉「元太に大口叩く資格ゼロどこかマイナスかもしれん」
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元太「だよね。小耳に挟んだけれども」
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有線の昭和ポップスが店内に流れ始めたのと、
「ワ！なんかまた松松してるよ！」
海人を先頭に、ハルと宮近が入ってきたのは同じくらいで
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奥のテーブル席に通されて、
4人(とたまに元太が来てめっちゃサービスしてくれる)で楽しく飲みます。

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