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「元太くんから、付き合ってるって聞いてるのに?」
「…今更すぎる、とか言いたくなるよ」
「連絡、すごい待ってたよ」
「消せなかったよ、世界時計。何時かなっていっつも考えちゃったよ」
「そもそも留学するの、みんなとおんなじタイミングで聞いたの、悲しかったし」
「私のこと、またバカにしに帰ってきたの?」
宮近「ごめん。怒らせるつもりで言ったんじゃなかった。ごめん」
宮近に謝られて、めちゃくちゃ変な感じになった。
しまったって思ったけど、
悲しさのような、怒りのような、
一度感情的になったら止まらなかった。
視界が滲みさえした。
「宮近元太くんと私の何の話したの」
私のこと振ったくせに。
それから連絡もくれなかったくせに。
宮近「…俺にはなんも関係ないよって」
なんも関係ないくせに。
「関係ないなら、やめてよ」
私に会いたかったみたいな、こと言うのは。
*
「ここでいいから」
強い口調で言えば、断られることはなかった。
別れを告げて歩き出そうとした時、私の携帯が鳴って、
「? アキからだ。
どした?今?帰りで宮近と、公園の近く。」
「アキが泣いてるから、ちょっと公園で会ってくる」
宮近「俺も行く」
「いい」
宮近「聞いちゃいけない話なら、聞こえないとこで待ってるから」
宮近との時間は延長になった。
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ひま(プロフ) - なるさん» 初めてのコメント!😭ありがとうございます。必ずや、書き切ります。 (7月2日 21時) (レス) id: da5a411ea8 (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - わぁ!ナツメキの季節だ、と胸の高鳴りが聞こえてきます。再開嬉しいです。応援してます! (7月2日 16時) (レス) @page45 id: 171bdb3dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひま | 作成日時:2021年8月12日 17時