キンプリ専属マネージャー (ページ41)

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41☆岸side ページ41

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久々にピザ食ったな
お腹いっぱいではちきれそう…

みんなも食べ終わってリビングでのんびりタイム。

片付けをしてくれてるAさんのことが気になって、俺はキッチンに向かった。

キッチンに近づくと、
お皿を洗う音の間から
歌声が聞こえてきて、俺は廊下で立ち止まる。

…

キレイな声

でもちっさくて、遠慮がちで可愛い。

Aさんらしい声だと思った。

しかも歌ってる曲は、

Glass Flower

10月に発売されるシングルのカップリング候補曲のうちの１つ。
もう全部デモが上がってきてて、
海人、廉、おれ、Aさんの4人で初めて聴いたとき私はこれが好きですって
Aさんが熱心に歌詞カードを見ていたことを思い出した。

『もう二度と思い出さないよ

咲くより散るよりも

綺麗に枯れていきたい

あなたはきっと言うから______』

ピタって歌声が止む。

どうした？歌詞忘れたの？

教えてあげようか？笑

そう思ってチラッとキッチンを覗くと、

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お皿を洗う手を止めて、
すっげー切なくて泣きそうな顔をしてるAさんがいた。

きっと、誰かを思い出してるんだって分かった。

Aさんをこんな顔にさせる人がいるってことか。

踏み込めない空気を感じて、
頭を引っ込めてリビングに戻る。

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「あのさ、Aさんって彼氏とかいんのかな？」

突然の質問にみんな俺の方を振り返る

髙橋「え～、そりゃいるでしょ。あんなに可愛くて家事も完璧なんだよ」

そりゃ、そうだよな
いるに決まってるよな…。
いい子だし。

神宮寺「海人は甘いな～。男と共同生活してる女性に近づく男なんているか？」

永瀬「そういえば俺、あの人が携帯触ってるところほとんど見たことないわ」

俺たち、まだまだAさんのことよく知らない。
みんな君のこと知りたいと思ってるよ、もちろん俺も。
ゆっくりでいいから、少しずつでいいから教えてね

だからさっき見たことは、まだ誰にも言わないで
自分の心の中に留めておくよ。